嗤う伊右衛門 (C・Novels BIBLIOTHEQUE 73-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (1999年8月1日発売)
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本棚登録 : 517
感想 : 59
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泉鏡花なんたら賞を取ったとかどうとか。うん、確かに、変態だし。冷静になって見てみると、二人とも頭おかCのである。冷静に考えれば、基地外なのである。なんだけども、なんだろうか、このムードというか、ちょっと古典っぽく書かれてる感じとかで、いつの間にか、なんとなくそれっぽい雰囲気がしてきて、騙されてしまう。いや、もちろん変態なのが悪いわけではなくて、それはまぁ良いんだけど、ついでにツンデレっていうか、しかも行き過ぎって言うか、お岩さんの発狂っぷりも半端ないし、恐らくはそれを受け止めたであろう伊右衛門の変態っぷりも半端ないし、もう後半の突っ走りっぷりはもう止まらない。まさにノンストップジェットコースタームービーっていうか、そういうの昔あったような、ぞくぞくして楽しめたのでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: こわい系
感想投稿日 : 2016年9月26日
読了日 : 2016年9月26日
本棚登録日 : 2016年9月26日

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