子供たちは森に消えた

  • 早川書房 (1993年11月10日発売)
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感想 : 11
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大量殺人!くらいになると、大概は精神鑑定とかして、責任能力がなかったとかなんとか、言ったりするわけだけども、何十人も人を殺す人が現代社会の枠に当てはめて普通なわけもなく、精神的におかしいと判断されるのは当たり前とも思う。

じゃあ頭がおかしいから人を片っ端から殺すのか、大量に人を殺したからその人は頭がおかしいと判断されるのか、これはニワトリかタマゴかみたいな話だわね。でも責任能力ないから人を殺しても良い、もしくは情状酌量されるってのは、考えてみるとなかなかスゴイな。

とはいえこの旧ソ連の警察が恐ろしく無能なのか、それとも小説みたいに簡単に犯人なんか捕まるわけがないのか。そういう意味では80年代あたりの旧ソ連の暮らしみたいなのがリアルに分かってそれもまた興味深い。やっぱ共産主義は難しいわね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション系
感想投稿日 : 2018年6月17日
読了日 : 2018年6月17日
本棚登録日 : 2018年6月17日

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