大正7年10月から『東京日日新聞』に連載された、芥川龍之介の未完の小説『邪宗門』の記事を読んでの事でしょう。
海を隔てた異国の地(ニューヨークの町中)に居るはずの宮本さんが、如何にも古めかしい呼名を綴った芥川さんの新聞小説(新聞の切り抜きを人から借りて)を読み、故国(日本)を思い、感じた。
私自身は、和柄や和傘などの日本らしいものを海外で見掛けると「日本」だなぁって感じる事はある。自分が日本以外に住んでいて自国の何かを他国で見付けたならば、同じ事を思うのかもしれない。
底本「宮本百合子全集 第三十巻」新日本出版社
『「日本人」だから「日本」を思うのではない。人間だからである。総て生まれ出た者にとって忘れ得ぬ「祖国」と成るのである。』と、綴っている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
電子書籍
- 感想投稿日 : 2020年1月13日
- 読了日 : 2020年1月13日
- 本棚登録日 : 2020年1月13日
みんなの感想をみる