あひる (角川文庫)

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本棚登録 : 579
レビュー : 79
著者 :
くんちんさん YA~大人   読み終わった 

「あひる」「おばあちゃんの家」「森の兄妹」の三篇収録。
「あひる」は、河合隼雄物語賞受賞作。
作者の今村夏子さんは、「むらさきのスカートの女」で、第161回芥川賞受賞(2019年上期)。

中学生におススメの本を常に探しているのだが、どうかなぁ、とおもって題名に惹かれて手に取った。まず、パラパラと開いておもったのは、文庫本なのだが、ものすごく、行間がとってあって、読みやすい! これは小学生にも中学生にも読む気がするに違いない(「老眼に優しい」、といえる)。しかも、短編が3つ。ますますいい!

読みやすく、そして、書いてあることは難しいことは一切なくて、どこかにあるような日常風景がつづられていた。
はてさて、だれが読むのにふさわしいのだろう?
書いてあることは理解できるけれど、いったい、なにを言わんとしているのだろう。
もしかして、もしかして、、そういうこと?
と、深読みがはじまる。深読みしてみるとすると、とっても怖い人間心理や、社会現象が描かれている、そんな作品です。

作者は特別になにも語らないで淡々と描写をする。読み手の成長に合わせて読み手が理解する。読み手の経験値が高ければ、もしや、これは、あれを意味するのでは?と憶測していくことになる。
そういう余白がいっぱいの短編集だとおもいます。
目線は子ども目線の作品。

色々考えたうえで、やはり、中学生におススメの一冊に選ぼうとおもいました。

レビュー投稿日
2019年8月12日
読了日
2019年8月11日
本棚登録日
2019年8月12日
2
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