きれいな物語ばかり読んでいるとこの世がうそ臭く思えてきます。
こんなダークな物語もまた、生きる力を与えてくれるような気がしてきます。もともと私はこういった後ろ暗い話が苦手だったけれど、その描写の奥にある意味を少しずつ汲み取ろうとする自分を感じています。それはきっと私もこの世の中を綱渡りしているからなんだろうなぁと思います。
哀しいかな、この室田や川上の気持ちがわかってしまう自分もまた、いました。
それでも生き続ける。生き続けていく。
このごちゃごちゃした渋滞のごった返す世界を。
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- 感想投稿日 : 2005年7月23日
- 本棚登録日 : 2005年7月23日
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