マークスの山(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2003年1月25日発売)
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本棚登録 : 3534
感想 : 322
5

20年ぶりに再読。最初に読んだときは警察官同士の確執のすさまじさが、事件そのものよりも印象に残ったものだったが、それは変わらなかった。作者の問題意識の中に、政治的な圧力によりわれわれが真相に届かないというもどかしさというよりも怒りというのがあるが、それを刑事たちの心情にたくして、その重層さを同量の活字で表現しようとする高村節が心地よい。疲れるけど(笑。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2017年4月10日
読了日 : 2017年4月10日
本棚登録日 : 2017年4月10日

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