グッド・バイ

著者 :
  • 青空文庫 (2000年1月23日発売)
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感想 : 6
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伊坂幸太郎の『バイバイ・ブラックバード』を先に読んでいた。近代文学は文体がニガテだったけれど、これはすごく読みやすい。表現も気取っておらず、やや全体的にコメディタッチ。

>すごい美人。醜くてすごい女なら、電車の停留場の一区間を歩く度毎(たびごと)に、三十人くらいは発見できるが(以下略)

世の中の女性に対して、実に失礼である(笑)

内容は、不倫して愛人が10人近くいるクズ男が、絶世の美女だが中身は残念な知人を細君と偽り、愛人と「グッ・バイ」する(お別れする)話。
不倫している時点でクズ男なのだが、お別れする理由をキレイにしたい、愛人との関係はフェードアウトではなくけじめをつけたい、などと言う究極のクズである。(太宰の自伝的作品とのことなので、あんまりこき下ろすのもどうかと思うが)
ただ、「細君役」の知人が、主人公からどんどんお金を巻き上げたり、ズケズケものを言う性格なので、イライラはしない。逆にスカッとする。

絶筆なのが非常に残念な作品。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 近代文学
感想投稿日 : 2013年10月22日
読了日 : 2013年10月22日
本棚登録日 : 2013年10月22日

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