予想に反しておもしろいし勉強になった。韓国ドラマに出てくる巫堂文化を知りたくて、とりあえず電子書籍ですぐ手に入ったので読んだ。
著者が、1940年朝鮮生まれの人で、母親が巫堂への信仰を持っており子どもの頃、日常的にその儀礼に親しみ、大人になってキリスト教徒になったという人物(で、日本の大学の社会人類学の教授)。
巫堂(巫女、巫人、巫俗)シャーマニズムと儒教、シャーマニズムとキリスト教、儒教とキリスト教、日韓のキリスト教と儒教あるいは宗教、死生観といった対比がエッセイ的に書いてある。
病気的なものがきっかけで巫堂になる「降神巫」と一家の生業として芸能集団的に旅をしながらの「世襲巫 タンゴル」があり、前者は北部、後者は南部。世襲巫は被差別集団。(どっかでよく聞く話だな)
とりあえずWikipediaくらいの話がそんなに間違いでもないね、ていう、確認ができた。
被差別なのは世襲巫だけ?

2026年9月8日

読書状況 読み終わった [2026年9月8日]

他者との間にある政治や「正義」は、道徳的・宗教的価値観と切り離すことができるのか、中立であり得るのか?を考える本。

結論、中立ではあり得ないので、道徳的・宗教的価値観と切り離せないことを認め、ギャップを認識して議論しましょう、それらに正面から取り組む社会にしましょうということ。

功利主義(ベンサム、ミル)では少数派の不利益が無視される。

カント、ロールズの、自由な選択と、何が善であるかの道徳的判断との切り離しに対しては、ある共同体の一員としての責任(例えば、過去の侵略戦争や人種差別政策の謝罪や補償の責任)を無視できることになる。

(リバタリアンに対しては「本当に自由でない状況でないなら自由な選択、契約ではない」よね、はそれはそう)

故に、コミュニタリアン(サンデルの立場)として、中立であり得ないことを前提に討議しましょう、という流れ。

リベラルが中立を装っても話が進まないので中立ではないことを認めるとして、理屈はわかるが、では例えば、トランスジェンダーに対する排除的言説が、実際の社会で討議された結果、どう機能しているか。

この辺りは同性婚についての下記がそのまま当てはまると思うが、今、考え抜かれているか?
考え抜かれずに排除の政治的判断だけが動いている。

「どんな人に結婚の資格があるのか決めるためには、結婚の目的とそれが称える美徳について考え抜かなくてはならない。そして、そうすることによって、われわれは論争の的である道徳的領域に入り込む。そこでは、善良な生活をめぐる考え方に中立を保つことはできないのである」

以下、蛇足の感想。

オバマが自身の宗教への関わりを認めたエピソードが書いてあるけど、これは米国の黒人社会にとってのキリスト教と非黒人のそれとの違いもあるのでは?と思ったけど特にそれはなし。

(オバマのエピソードは、ベル・フックスの著作にあった、フェミニストとしてのキリスト教信仰のあり様を思い出した。家父長性批判をするからと言って信仰を捨てなくていい。)

2026年5月7日

読書状況 読み終わった [2026年5月7日]
カテゴリ 生き方

下巻から一気に話が展開しておもしろくなった。
読み手の「こうなったらいいな」という期待がその通りになる。
過去と現在の境目が短い行間(文字通り)で配置されている構成。時間の隔たりも短いので、時間のゆがみのような仕掛けもなく、素直に主人公の記憶復旧の追体験になる。

強権発動する女性キャラクターの語尾はなんとかならないものか。気分台無し。

大枠の物語要素がほぼ『三体』なのでどうしても比較してしまう。
こちらの方が、登場人物が少ないし、科学創作部分も身近でシンプルで読みやすい。
一方で、社会に対する思考実験としてのシニカルさは『三体』の方が好きかな。

2026年3月28日

読書状況 読み終わった [2026年3月28日]

一気読みはできるんだけど、いつおもしろくなるんだろうと思いながら読んでしまった。
主人公と宇宙(世界)の間に社会がない印象を持ってしまったんだけど、下巻を読んで、書きたかったものは社会じゃなかったんだもんね、科学だもんね、と納得した。

▼下巻の感想
https://booklog.jp/users/kuritahirahara/archives/1/4152100710

2026年3月23日

読書状況 読み終わった [2026年3月23日]

「◯◯という話があります」的な記述が多いのに文献リストがなくてびっくり。

この本に限らないけど、現代の狩猟採集民族と、過去の人類の狩猟採集時期を同一視するの、正しいんだろうか?人類の文化は退行することも多いよね

石器時代以前の人類は他の動物の食べ残しを漁ってたのに、その時代を正としてヒトの脳の適応を語るの、飛躍がすぎると思うんだけど、この本は特に間がない。

2026年3月15日

読書状況 読み終わった [2026年3月15日]
カテゴリ 自己啓発

タイトルがよくない。天才脳になる本ではなく、老年認知症は予防可能であり、いかに予防するかの本。

認知症の症状と現在の研究について初めてまともに読んだ。

脳の可塑性自体は知っているけど、年をとっても人間の脳には可塑性があるということ。
健康な高齢者は若年者と同程度の数の新しい脳内の神経細胞を生成できる。

神経細胞間のアミロイドプラークの沈着やタウタンパク質のねじれは認知症(アルツハイマー病)の人の脳に見られるが、認知能力の低下がない人にも同様の状態はあること(解剖学的に同じように見えても同じ症状が起きるわけではない)。

そもそも物忘れ程度のことは年をとると誰でも起きること。

認知症の症状が出る人の場合、30〜40代の頃から、タウタンパク質の蓄積や変化は起きていて、それは食習慣や生活から起きる神経炎症による。

7時間以上寝て、魚やナッツ、全粒粉中心の食事をして、新しい知識を学び、1日30分以上運動して、人とコミュニケーションをとり、瞑想したり感謝のメモを書くこと。

特効薬は研究されているが、個々の状況に合わせたものになる。

女性のほうが男性より認知症を発症しやすい。アルツハイマーの初期、男性よりタウタンパク質が広がっている。長命だからではなく、言語記憶テストの成績がよくて進行してから診断を受けやすいとか。一方で臨床試験の対象は男性が多い。
(まあ、40年以上性ホルモンの大変動の影響を脳が受けるから炎症も進みやすいんじゃね?)

2026年2月11日

読書状況 読み終わった [2026年2月11日]
カテゴリ 健康

読書状況 読み終わった [2026年2月1日]
カテゴリ 文献

読書状況 読み終わった [2025年12月20日]
カテゴリ 自己啓発

好転反応とか瀉血とか瘀血とか、HPVワクチンの後遺症も心因性ではないとか、あれ?信用していい??と思いつつ、でも、脳の機能については正しいし、EATの効果も完全ではないことも正直だし、わかってないことはわかってないとちゃんと書いてるし、それでも臨床的に効果があった事例から慢性疲労症候群と迷走神経と自律神経は関係あるだろうと。
当方も、日頃ホルモンバランスやら漢方やらのちょっとした違いで体調崩れて起きれないわけで、この先生は我々の具合の悪さを否定しないだろうな、と信頼した。
てことで、近所のEATやってるクリニックに行ってみる。
とりあえずは鼻うがいと首あっためる。

2025年12月14日

読書状況 読み終わった [2025年12月14日]
カテゴリ 健康

積読解消で読んだ。
新自由主義をきちんと経済目線で批判して、インフラ更新や教育、グリーンエネルギーに財政支出しろ、それで名目GDPを増やせ、ということが書いてある。
左の経済政策を提言する本。

デフレとは何か(GDPデフレーターがマイナス)とか、なぜデフレはだめなのか(経済成長しておらず経済が縮小、結果として税収減)、なぜ経済成長が必要か(名目GDPが年数%ずつ増加することで政府債務の国民負担が減る)、デフレ政策をやめて適切に財政支出し経済成長すれば税収増えるから増税不要、ということが書いてあり、手放すつもりが手元に置いておきたくなった。

2025年11月8日

読書状況 読み終わった [2025年11月8日]
カテゴリ 経済系
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インド出身の人が日本の生活文化も取り入れながらの習慣というのが興味深い。
コンフォートゾーンを抜け出すことは私はできないけど、失敗を恐れないとか相手を好きになる、相手のメリットを簡潔に伝えるとか、神様や近所の墓に感謝するとか、できることは真似しようかな。

2025年11月1日

読書状況 読み終わった [2025年11月1日]
カテゴリ 自己啓発

ファッションと音楽、マンガ・映画の文脈での「ヤンキー=不良ぽい若者像」をそこそこ結構な量の風俗資料で追いかけている文化論。
なんだけど、北九州出てこないんだ?
メディアを軸にしてる文化論だから東京とその近郊、ぎりぎり関西が出てくるくらいなのは仕方ないか。
ヤンキーってファッションなのかなあ…

15年前の本だけど、始まりからヤンキー≒チーマー文化に国粋主義や「地元」ナショナリズムとの親和性が強いことが書かれていて、その延長に今の排外主義の隆盛が確かにあるよね

著者は英国のラッズカルチャーとヤンキーを重ねて見たりするわけだけど、今の移民への態度の各地域それぞれの違いを見ると、それは結構雑な見方では?

2025年10月11日

読書状況 読み終わった [2025年10月11日]
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IRの効果測定は出来高、PER(株価収益率)。
PEG理論(PER growth ratio PER÷期待成長率が1〜2倍の間)小さいとIR不足、大きい方の乖離は過大評価。

2025年10月11日

読書状況 読み終わった [2025年10月11日]
カテゴリ 文献
タグ

書かれてることはごく当たり前のことなんだけど、その当たり前をしっかりやるのが在庫管理なんだな。
それができないから売り場の裏は整理整頓できないし、発注数も適当で在庫溜まってるし、という実例を目の前にしてるので、ちゃんと数字を押さえて管理していこうよ、と持っていくために読んだ。

2025年9月27日

読書状況 読み終わった [2025年9月27日]
カテゴリ 文献

論理的に、とか、情報整理して、とか書いてある割には、ではどうすれば論理的であり、情報整理にあたるのか、はほぼ書いていない。
100個もあるので相互の矛盾もある。
「全体観」 https://booklog.jp/users/kuritahirahara
ロジカルシンキング、ロジカルライティングの本を再読した方がよかったな。

全体としてそんなことはわかっているわけで、なぜできないのか、を詰める方がよいか。

2025年9月2日

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カテゴリ 文献

前のクソ上司に「お前の報告はなってない」「オレはメールで報告されても見ない」、対面の報告は「タイミングが悪い」「今それは聞きたくない」と言われてたので、こういう本でも見てみるか、と開いてみたけど、「上司を営業先のお客様として扱う方法」みたいな本。
基本的にはビジネスマナーレベルなので、それを上司相手にもやればいいということか。
確かに、これできるやつは出世するだろうけど、Bto Bであれ BtoCであれ、客の方を向いてない感じがする。
自分がやってほしい報連相の仕方を部下に伝え、話を聞く時間をつくるのは上司の仕事のうちだと思うけど。

2025年9月1日

読書状況 読み終わった [2025年9月1日]
カテゴリ 文献

『ニューリテール進化論』みたいに企業の成長には歴史のタイミングが大事なんだな。1960年代のアメリカと同じ状況の、流通業とその物流が未整備の国(例えばアジアやアフリカ圏)ならここの本に書いてあることがウォルマートよりさらに速いスピードで実現しそう。
タイミングをとらえてやるべきことをできるかどうかが分かれ目なんだろうな。

2025年8月31日

読書状況 読み終わった [2025年8月31日]
カテゴリ 文献

ファシリテーションの本だけど、ファシリテーターの特権性や限界を書いてると思った。図書館で見つけて読んでみた。
内戦の当事者同士など、対立する複数の立場の人々が合意することよりも、こんがらがった今の状況を認め合いどういう可能性があり得るのかに気づく、その過程は行動しながら探るしかなくて、コントロールもできないし、ファシリテーター自身もコントロールできない内側の当事者だと自分を位置付け変化する必要がある。
システム開発におけるアジャイルにちょっと似てるかも。
コントロールできないなら試行錯誤するしかない、停滞するよりマシ、てのは私の行動指針なので勇気出た。

2025年8月30日

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カテゴリ ビジネス本

パースを使った銭湯の図解(文字通り)もさることながら、銭湯で落ち込んだ体調を整えていった著者のコラムがよい。
私(サウナ不要派)も先日「あ、銭湯って交互浴できるとこなんだ」と気づいて通おうと思っている次第。

先に読んだ『銭湯の歴史』が銭湯を性的サービスと直結させる文脈での本で、そういうのいらん、やめてほしいと思っていたので口直しになった。

2025年8月20日

読書状況 読み終わった [2025年8月20日]
カテゴリ 文献

ほしい情報(今回は東京の銭湯の歴史)がサクッとまとまっていてよい。
浴室の壁画や煙突など、(廃業)と書いてある写真もちらほら。貴重な資料になるのでは。
宮造りの店構えが多い理由が、関東大震災後、歌舞伎座のような豪華な造りで民衆を元気づけたい、という職人さんの存在によるものというのは拾い物の良い情報だった。(銭湯専門の大工・飯高作造さんの師匠、津村享右さんのこと)

2025年8月19日

読書状況 読み終わった [2025年8月19日]
カテゴリ 文献

銭湯の歴史というか、ソープランドとラブホテルの歴史。
テーマもそろってなくて、同じ話が複数個所に出てきてひたすら読みにくい。スポーツ新聞かエロ雑誌の連載コラムをまとめた本なのかな。

1500年台に江戸に最初の銭湯が登場したらしい(経営者は伊勢の与市)、くらいしか銭湯の歴史としては役に立たない。

・風呂で女遊びをするのが銭湯。基本的には男湯にサービス提供の女(湯女)が入る混浴。
・女湯は別。女湯に入る女はほとんどいなかった(←文献不明)
・男女とも褌をつけて入っていた。
・戦後も温泉地の性サービスを都内で提供する娯楽施設だった。

みたいなことが延々と書いてある。

筑後の炭鉱で、男女ともが混浴で汚れを落としてたのは例外ってこと?

2025年8月19日

読書状況 読み終わった [2025年8月19日]
カテゴリ 文献

上司と揉めがちなのが続いていて、Kindleのキャンペーンで安く、手っ取り早く読めそうだったので読んだ。
変化しないのは自分が変化したくないと思ってるから、などアドラー的な話がちらほらありつつ、全般的にはいろんな人がネットで言ってることをかいつまんで参考にしました、みたいな内容。
なので、ちょいちょい矛盾に見える箇所がある。

それはそれとして、この本から得た知識として下記を実践する。

・上司がこちらに向けてくる批判的な態度や行動の原因や意図は気にしない。ただ犬が吠えているだけ。
・反論しない。ゴミアドバイスは受け取らなくていい。放置する。反論しないで放置しても負けたことにはならない。
・上司の問題は私の問題ではない。
・上司はマウントを取りたいだけ。

2025年8月18日

読書状況 読み終わった [2025年8月18日]
カテゴリ 生き方

技術概念をわかりやすく書いてありよかった。
OTAされるインターフェース…三体かスタートレックディスカバリーか。

2025年6月27日

読書状況 読み終わった [2025年6月27日]
カテゴリ 文献
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