大学受験テクニックとしてのベクトル計算や微積分はできたけど(そしてすっかり忘れた)本質は理解しないままだったので、その後の行列の計算がわからないまま。この本のおかげで、なぜ画像データの変換処理が行列計算だったのか理解できた。3値の処理だからか。
集合も、ビジネス寄りの簡易な統計知識での理解なので統計と微分積分の関わりがいまひとつ見えなかったのがなんとなくつながりが見えた。ような。

それにしてもガウスの中消し算のエピソード…
数学は計算できなくても数式作れたらいいよね、と思ってたのが見事に打ち消された。自然数や整数の一般化と式変形のアイデアが頭にないとダメだ。

2021年1月3日

読書状況 読み終わった [2021年1月3日]

数学者が書いたエッセイ。岡潔が書いた芭蕉の感覚を、機械のアルゴリズムに対する自然や人間の瞬時の計算として説明されてるのが新鮮だった。

人類は、座標と数式を道具として使い改良して概念を広げながら世界を捉え続けているけど、数と記号がたまたま人類にとって使いやすかったのであって、もしかしたらその道具では拓けない領域もあるのかもしれないし、また改良していくのかもしれない。どっかで映画『メッセージ』みたいに、地球外生命体に概念を授かることもあるのかもしれない。

普段、うまくコンピュータに仕事させられなくてもどかしさを感じるけど、諦めちゃいけないな(感想)

2020年12月24日

読書状況 読み終わった [2020年12月24日]


人類にとってスポーツとは何か。(近代)スポーツを軸に、政治や科学や経済、ジェンダー、民俗学などいくつかの学問分野の理論の蓄積と概念が詰まっている。
オリンピックやサッカー、ラグビーのワールドカップやクラブ経営が経済的な上位階層の社交場として機能し、確かに贈与経済。非西洋途上国の若者を親戚たちがヨーロッパで選手となる成功の期待をかけて送り出し、結果、下位リーグで稼げない場合は他の仕事をして仕送りしたり。Xスポーツの巨大資本に対するジレンマとか。
「スポーツマネジメント」も、同じメガイベントの「芸術祭」=アートマネジメントも、本書に書かれている視点抜きで、無邪気に「スポーツもアートも人々の助けになる」とは見れなくなってしまった。

2020年12月19日

読書状況 読み終わった [2020年12月19日]

ひたすらただの感想。
暗号の話は詳しくなかったのでなるほど、勉強になった。パターン認識と演繹思考は馴染みがあるので、普段やってることはそんなに間違ってないんだなと確認。
量子コンピュータについても軽く触れてるだけだけど、なぜ高速なのか=ゼロイチじゃないから、というのもなるほど。
思えば、20歳くらいからずっと、ささやかなことばかりだけど、どうやったらコンピュータにやってもらえるかを考えてて、自分はこの分野が好きだったんだな。

2020年11月6日

読書状況 読み終わった [2020年11月6日]

十数年前、非正規の職を失ったときに私が決めたのは、絶対に経済的な自立を手放さないことだった。それまでのフェミニズムではそうする以外どうすべきか見つけきらず、フェミニズムから距離を置いた。
経済学を知り、道具としての資本主義の扱い方を学んだ(少しだけ)。借金するために別姓を諦めて婚姻届を出し男児を出産した。フェミニズムは破門だと思った。

あの頃見つけきれなかった私への課題が書いてある。破門ではなかった。

幸運にも職に恵まれ、男の配偶者と男児を育てている私が、考えるべきこと・できることは何か。どのような社会を思い描くのか。
闘いはまだまだ続いている。

2020年10月11日

読書状況 読み終わった [2020年10月11日]
カテゴリ 生き方

語りかけの文体で読みやすい、わかりやすい。ICD-11で「精神及び行動の障害」から、性機能不全や性疼痛症と同じ「性の健康に関連する状態」の章になったこととかなるほど。

当事者のひとたちが、いかに自分の身体と性別に向き合わざるを得ず、これまでいかに切実にその解決を望んできたことか。

読んで、やっぱり日本の法律の手術要件はいらないと思った。

引用
「身体的な性別違和が強いタイプの人は、手術をする権利を保障するべきだし、身体的な性別違和が強くないタイプの人は、無理に手術をしなくても性自認に一致した法的性別で生活できるようにする、というとてもシンプルなことです。」

それと「Autogynephilia(自己女性化性愛)は、将来的に性別違和を持つ可能性が高く」とあり、ある時点ではクロスドレッサーとしても時間の経過で変わっていくこともあるのならやはりグラデーションで明確な線引きはできないと思った。

これも大事。
「思春期の開始以前には診断することはできない。ジェンダーに非典型な行動や嗜好だけでは、診断をする基盤とはならない。」

2020年9月17日

読書状況 読み終わった [2020年9月17日]
カテゴリ 文献

元FBI行動分析官の書いた本。犯罪者の分析経験をもとにした危険な人物の要因を挙げた前半と、一般人が日常で危険を見分ける方法の後半。

引用
第五章のまとめ一部

私たちは、危険な人間はひと目見ればわかると思っているが、腕利きのFBI行動分析官にもそんな芸当はできない。見た目にまともかそうでないかは、危険な人物かそうでないかということとはまったく無関係だ。

「まともそうなうわべの特徴」を見ると、私たちは警戒心を解いてしまいやすい。ただし見かけがまともでも、危険でないということには決してならない。

あるディテールだけを取り上げ、他のいろいろなディテールを考えずにいると、不正確な結論を出したり、まずい決断をしてしまいやすい。

「娘の恋人が暴力的だという噂を聞いたがどう危険を評価して対処するか」というような例で、情報収集=娘や周囲へのインタビューの仕方、決断はリスクの低い状況で行う、などはなるほどと思うけと実際には難しそう。

2020年9月13日

読書状況 読み終わった [2020年9月13日]

貨幣の本質=債務証書と、GDPの恒等式をシステム思考的に突き詰めた、みたいな感じ?
そんな簡単なことでいいの?とも思うし複雑だなとも思う。

本質的な役割で見たら、貨幣は債務証書。政府が発行する通貨は、まず政府が負債として支出し、後に税金や罰金などで受け取って償還される。政府は、中央銀行の負債に数字を追加する…「キーストローク」で支出する。
なるほど。

政府の赤字は民間の黒字。貿易の黒字は政府か民間どちらかが赤字。
ゼロ金利は投資を刺激しない。
政府は完全雇用を目的に赤字支出せよ、失業者を直接に雇用せよ、そこまでがMMTだ、と。

純粋に、経済の仕組みに関わるところと、熱く語る思想的主張が混ざってて繰り返しも多い…かも。

巻末の松尾匡先生の解説がわかりやすい。

2020年7月18日

読書状況 読み終わった [2020年7月18日]

読書状況 読み終わった [2020年6月28日]


サイコパスの一番の特徴は共感能力と恐怖心がないこと。そしてそれは脳の機能障害が原因と言え、身長と同じくらい遺伝の影響。

刑務所にいる人のうちサイコパスは4人にひとりくらい。犯罪を犯さないサイコパス(マイルドサイコパス)もいて、人口の1%くらいという。
殺人者の脳画像調べて脳画像でのサイコパスの特徴を発見した学者が、一般人の脳画像のなかにサイコパス特徴のある画像を見つけたら自分のだったり。

双生児研究などで遺伝が全てではない(でも反社会性の遺伝影響96%)とわかってはいても、環境因子が「母親が妊娠中に喫煙、飲酒などすると子が素行障害を持ちやすい」というのはいかがなものか。

因果としては、母親も反社会的気質を持つから妊娠中に胎児のこと気にしないとかはないの?(『子育ての大誤解』的に)
あと、妊婦の喫煙はNGだけど飲酒はゆっくりワイングラス1杯くらいは大丈夫なんですよ?

モノアミン酸化酵素の遺伝子の形で、攻撃的な気質に差があり、この遺伝子がなければ虐待経験があっても攻撃的にならず、また、遺伝子があっても虐待経験がなければ攻撃的にならない。というのもなるほど。

そしてロンブーゾプログラム、完全にWeatworldシーズン3の「システム」ですな。

2020年6月22日

読書状況 読み終わった [2020年6月22日]

あとがきにもあるとおり、会計の歴史って意外と短い。
そして全く完璧ではないが、それでも共通の基準で価値判断をするために一定の範囲でルールを決めて金額換算をしてきたこと、対象が実態と合わなければルールも変えていいこと。高校生くらいで知っておきたかった。

第3部。音楽の著作権の話だけでなく、映画の製作会社の会計とか出演者の権利とかも知りたい。

管理会計は自由で財務会計の経理とは違う、というのは今の自分には改めて必要な感覚で、読んでよかった。キャッシュを生み出す価値を測ってわかりやすく説明して周りを納得させたい。

2020年5月16日

読書状況 読み終わった [2020年5月16日]
カテゴリ 会計

集英社の改題版を読んだけどやっぱりこれは『逆光のメディチ』。
簿記の歴史の本読んでたら昔読んだマンガ版を読みたくなったのだけど電子書籍はなかったので原作で。

赤い結婚式も血生臭い戦闘もなく、金と権利使って戦争するの、さすがルネサンス。と思ったらそうでもなかった。

相変わらず乙女ゲームにできそう。やったことないけど。

レオナルド・ダ・ヴィンチが自らを女体化させて語る青年時代の恋愛話だけど、改めて読むと女体化させなくてもいけるな。ロレンツォとアントニーナとかそのままだし。

2020年5月16日

読書状況 読み終わった [2020年5月16日]
カテゴリ 小説

なるほど。求めていたのはこれだ。自分のことかと思うほど、この数年あるいは社会に出てからずっと、自分がうまくやれてなかったことに当てはまる。

特に「縦の関係」と「横の関係」。

本書を読む数ヶ月前、自分が、自分でも嫌いな「縦の関係」に囚われていることに気づいたのだけど、さらに本書を読んで自分で思ってたほどには「横の関係」も築けてないことに気づいた。

「自分は上下関係にこだわらず物事を公平公正に見ることができる」と思い込んでいたのに。
自分が上にいるときに下のものから横の関係で見られたくないし、自分の下のはずの相手が上側とみなされると怒りを感じる。
ショック。

だから、私には世界は敵だったし、自分を認めてくれないものを信頼することはできなかったし、居心地が悪かったのだな。

課題の分離。共同体感覚、所属感、貢献感。
自己受容、他者信頼、他者貢献。

一つ一つ「そうは言ってもさあ!」という反感に答えてあり、「ああ、あの頃にちゃんと計画してなかったからだ」とか「あれは失敗だった」とか、過去を見て動けないことへも、過去は関係ない・いまここが大事だということを腑に落としてくれる。

視野が広がった。人生のOSがバージョンアップされた。
よかった。

2020年5月6日

読書状況 読み終わった [2020年5月6日]
カテゴリ 生き方

女性蔑視的な事例とコメントがひどくて、アドラーの言葉や考えかたを知るじゃまになる。
とりあえず下記はDV許容してることになるので書き直すべき。

「ある奥さんが、夫婦仲がよくなくて、「うちの主人はとても残酷で、言うことを聞いてくれなくて、すぐ暴力をふるう」と言うんです。ところが、実際には、暴力をふるうご主人の奥さんというのは、暴力をふるわれるだけのことはある女性の場合もありましてね(笑)。こんなことを言うと、どこかからクレームがつくかもしれないけれどね……。でも、奥さんの対応の仕方にも、きっとまずいところはあるわけです。」

2020年5月5日

読書状況 読み終わった [2020年5月5日]
カテゴリ 生き方

そもそも人間の目による知覚は正確ではないというのが、なるほどやっぱりか。

色覚→肌の血の量酸素量の微妙な差=感情や健康が分かるため

目が二つとも前を向いている→左右で見ることで遮っているものを透明化する(葉に遮られても向こうが見える)

錯視→「現在」を知覚するために前進した0.1秒後を予測している

文字→自然の形に近いと認識しやすい

2020年3月30日

読書状況 読み終わった [2020年3月30日]

生産管理の本だと思ってたら、システム思考というのか、もっと広い世界につながってた。
問題解決の思考プロセスや「使いものにならないルールなら変えちゃえばいいじゃない!」とかその説得手法は今まさにほしい分野だった。

読んだことないし、職場で話題に出たから読んでみたけど世の中には賢い人がいるんだなあ。

(しかし、ジェンダー絡みのとこは書き直してほしい)

2020年3月10日

読書状況 読み終わった [2020年3月10日]
カテゴリ 経営系

シンプルだし言われてみれば当たり前に思えるけど、使い勝手よさそうなフレームワーク。
やる。

ビジネス本には珍しく、語りかけるみたいな文章が優しい。

2020年2月29日

読書状況 読み終わった [2020年2月29日]
カテゴリ ビジネス本

この先20年後も同様に言えるんだろうな、というマーケティング基礎論的な前半と、足立・土合両氏の経験からの今最新のメディア論の後半。

第4章と第16章が矛盾して見えるんだけど、第4章の場合は自社の外も含めた消費者データで、第16章は自社のみのデータということだな?

昔、地方で広報担当者やってたときの方法論が正解だったのはやっぱり嬉しいし、クリエイティブチームとの付き合い方とかも首肯しっぱなし。

やたら映画事例(映画のマーケティングやってる人なんて限られてるよ…)多いな?と思ったら土合氏がワーナーブラザーズジャパンのCMOなのね?この人がゲームオブスローンズを日本で広めなかった戦犯ね?GOTイベント呼ばなかった理由が滔々と最終章に書いてある…

スポーツ業界でマーケティングやってる人はスポンサー相手の理由づけを変えないといけないね。

大事なこと書き足し。
ジェンダー差はほとんど言及がなく、年代については違いがあると書かれているのが好印象。

2020年2月20日

読書状況 読み終わった [2020年2月20日]
カテゴリ ビジネス本

群像劇。
伏線というほどでもないけど、物語のなかに散らばっていた人物たちと彼らの過去現在未来が絵画・書物・夢・本の世界を通じて収束していく巻。一気読みしてよかった。あんな人がこんなところでこんなふうに。

シリの能力の種明かし、戦争、運命の謎解き、ラスボス退治、戦後処理の政治と人種対立、と別の作品のような大きな構成が、物語の語られ方解き明かし方の横糸でつなげられている。

異世界転生的なのは好みではないけど、物語は時空を超えて語られるもので、それぞれに宇宙があるというのは好き。
最後に旅立って新しい世界へ行くのはお約束かな。

ポーランド版が1999年初版ということで、女魔法使いたちの描写にミソジニーなとこがあるのはひっかかるけど、シリのセクシュアリティが流動的だったり、性暴力描写や家父長制へのフェミニズム的批判は踏まえてるのかな?という気はする。

〈ブレンナの戦い〉は軍事戦闘シーン好きとしては堪らない描写。これ、ドラマでももちろんやってくれるよね?

ところで表紙は誰?アングレーム?

この後がゲーム1作目につながっていくと知り、なるほど。

2020年2月16日

ネタバレ
読書状況 読み終わった [2020年2月16日]
カテゴリ 小説

未来の人物の語りや主要3人以外が軸になってポンポン入れ替わる視点で謎解きがテンポ良く進んでおもしろい。(でも夢と書物に頼りすぎ)
なにそのアビリティ?FF?みたいなのとか。
カヒルの萌え設定とか、好み。
ホントに次の巻で終わるの?

2020年2月8日

読書状況 読み終わった [2020年2月8日]
カテゴリ 小説

主要登場人物が2巻からさらに分厚くなって、仲間も増えて(しかもゲームならむちゃくちゃ心強いジョブだらけ)、謎はそれほどひっぱらないで明かされるので読みやすい。もうちょっと込み入っててもいいくらい。

急に時空ジャンプした新しい時系列出てきて、今後これがからんだりするのかな。

女性たちがいきいきとしてるのは楽しいけど、魔法使い(特権階級)、王族、剣士、盗賊、猟師、医学生、難民、行商人、軍人のほかにももっと見たい。

2020年2月1日

読書状況 読み終わった [2020年2月1日]
カテゴリ 小説

バトルシーンの描写が生き生きと頭に思い描けて、いい意味で、人気ゲームの原作なんだと実感した。
展開も期待通りで。
末端役人や傭兵にも名前と役割があり、彼らの視点で国どうし種族を超えた戦争が語られるのもおもしろい。

2020年1月23日

読書状況 読み終わった [2020年1月23日]
カテゴリ 小説

Netflixのドラマを見て。ちょうどドラマの続きにあたる。
ゲラルトよりシリが主人公。魔法社会の戦争と政治に巻き込まれる少女の成長物語に、保護者として魔法剣士の賞金稼ぎゲラルト、魔術師イェネファーの物語が関わってくる。

女性や恋愛の描き方がステレオタイプで古臭いし、世界観と漢字使った翻訳表現は『氷と炎の歌』のほうが緻密。構成も高校生くらい向けかな。

(他にファンタジー小説読んだことないけど、ギルドの存在や学校、魔術師が政治の中枢にいるのはフォーマット感ある。SOIAFが特殊なのかも)

敵国ニルフガードの皇帝とか、二次創作的妄想ネタの宝庫。
ジェンダー表現はドラマでどう変わってくるか楽しみ。

2020年1月15日

読書状況 読み終わった [2020年1月15日]
カテゴリ 小説
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