コンビニ人間

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本棚登録 : 11335
レビュー : 1713
著者 :
kuritanuさん  未設定  読み終わった 

最近読んだ芥川賞受賞作の中では、とても良かった。傑作と思う。
この主人公は、かなりヘンな人なのだが、実際のところ、主人公がヘンなのか、世の中がヘンなのかは定かではない。ただ、主人公をヘンな人だと思う人間が圧倒的多数なので、主人公がヘンなことになってしまう。そこに苦悩するのが従来の文学には多かったのが、あっけらかんとして、ユーモアさえあるのが新しいというか、オリジナルだなと感心した。
だいたい、かけがえのない人なんて、ごくごく一部の芸術的な天才だけで、殆どの人は交換可能な部品であるのだから、主人公のように生きて何が悪いのかわからない。こういう人を変人として扱う社会の方がおかしい気がする。テンプル・グランディンのことも思い出した。
つまらないことに一喜一憂し、下司の勘ぐりを楽しみに生きている所謂普通の人間に対する強烈な皮肉でもある。
孤高の主人公の潔さに美しささえ感じた。

レビュー投稿日
2017年9月17日
読了日
2017年9月17日
本棚登録日
2017年9月17日
9
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