彼方の友へ

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本棚登録 : 817
レビュー : 160
著者 :
kuritanuさん  未設定  読み終わった 

妖しい男装の麗人(しかも白人とのハーフ?クォーター?)が出てきた時点で、主人公がいきなり服を脱がされそうになり、金持ち老人の妾にされそうになったときさらに、イケメン主筆と美少年風画家が出てきた時点で確実にありゃりゃこれはマンガだ(悪い意味で)と思った。読むの止めようかな、と思ったがまあここまで来たんだし、と気を取り直して読み進めたら、全体としては悪くなかった。
モデル(中原淳一、川端康成など)もいるし、もっと正統派の小説にもできた気がするが、主人公への感情移入のしやすさ、登場人物への憧れという大衆小説の王道をとって、成果はあがっている。
ただ、書き始めはもっとミステリー的なものにするつもりだったのか、主人公の恋模様の予定が違ったのか、初めに出てくる幼なじみも男装の麗人も、主人公がスパイ活動に知らずに加担してしまうのも、主人公の父の大陸での活動も、思わせ振りな設定なのに全く生きていない。
はじめの部分は大幅に書き直した方が良かったんじゃないかと思う。
実業之日本社の歴史や「少女の友」の雰囲気がわかったのは良かった。
ちょっとターゲットがぶれてる感じもした。美蘭と有賀のメロドラマ的な情事のシーンは匂わせるだけで良かったのでは。せっかく主人公が健気で爽やかなのに、あそこだけ昼メロみたい。

レビュー投稿日
2018年7月29日
読了日
2018年7月29日
本棚登録日
2018年7月29日
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