エニデヴィ 3 (ビームコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA/エンターブレイン (2015年7月15日発売)
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本棚登録 : 220
感想 : 4
5

くぁー、終わっちゃったか
エニエルとデヴィエラの、一般市民を巻き込んだ、ハルマゲドン級にド派手で過激な親友同士ゆえの、手加減なしの真剣喧嘩を、安全な位置から観戦したかったのに
しっかりと幕を引いた最終回ではあるから、「イイ物を読めた」って満足感も確かにあるんだけど、今んトコはまだ、「もっと読みたかったー」ってキモチの方が強いかな
そう思わせるってのは、質の好い作品である証拠だ、と私は思うのだが、皆さん、どうだろうか?
作品形式を、ストーリーから四コマ漫画に変えて、第二回戦を始めてくれないかなー
ある意味、ワンパターンなドタバタ劇であるが、読み手を飽きさせず、最後まで惹きこみ続けたのは、やはり、白浜先生の画力が高いからだろう
エニエルもデヴィエラも、人の枠を超えた美人であるが、やはり、私はセクシーな衣装を堂々と着こなし、自分の魅力を更に引き出せるデヴィエラと共に歩きたいな。大量の荷物を抱えさせられ、腕を組むどころか、後ろを歩いていくのが、やっとだろうが、その分、夜の時間はこっちのペースにして、降伏宣言を引き出したいw
もちろん、エニエルが女性として劣っている訳じゃ無い。献身的な彼女を労わりたいって読み手は多いハズだ
また、白浜先生の悪魔のデザインが、オリジナリティを感じさせてくれる
しっかし、性格が真逆な者が顔を合わせると喧嘩になるが、性格が違うけど本質の根本が同じな者だと、喧嘩で生じる被害のレベルがケタ違い。だからこそ、友情の凄さがよく分かるってもんだが、仲良すぎるのも限度があるよなー。ただ、そう言うタイプの二人は離れ離れにしておくと、それはそれで、一緒にさせた時よりも笑えない暴れ方をするので、いっそ、密着させておいた方が適当なガス抜きになる方がいいんだろうな、人間の場合は
どの話も面白いが、私は悪魔すら戦慄させるほどに、強く深く烈しい人の欲望をリアルに描き、最悪の破滅を招くって言う「お約束」を描いている第13話「夢とフラグと愛の開幕」だ。この回で、デヴィエラとアダムの間にラブコメの匂いが漂いかけ、その気配がアダムのデリカシーのなさに呆気なく吹っ飛ばされちゃう虚しさにも笑いを誘われてしまった
この台詞を引用に選んだのは、笑いが止まらなくなるほど、この作品の魅力と、エニエルとデヴィエラの関係をシンプルに表現しているからだ。友情、最高!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(エンブレ)
感想投稿日 : 2015年8月19日
読了日 : 2015年8月19日
本棚登録日 : 2015年7月15日

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