織子とナッツン 3巻 (ハルタコミックス)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年4月15日発売)
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本棚登録 : 48
感想 : 2
5

この作品まで終わってしまったのか・・・・・・
ここ最近、私の好きな作品ばかり終わってるような気がする。新たに好きになれる作品も次々と増えてきていると言っても、それはそれで、やっぱ、完結巻を読むと、寂しい気分になる
まぁ、頭じゃ分かっちゃいるんだ、イイ作品ってのは良い終わり方をしてこそ、だってのは
ただ、リアルタイムで最終回を読んでいると、単行本もある程度は覚悟を決めて読めるんだが、最新コミックス待ちの作品だと、完結のショックが少なくとも三倍になる
実際、行きつけの本屋で、この(3・完)を手に取り、帯に「最終巻」の文字を見た時は、床が抜けたかのような錯覚を覚えた
あっと、しまった、ここまで、自分勝手な愚痴ばかり並べて、大事な事を言い損なっていた
原先生、『でこぼこガーリッシュ』を含め、キュンと来る、好い作品をありがとうございました
織子と夏生、二人の友情を縦糸に、それぞれの恋の進展が横糸になって、二つが大胆かつ丁寧に交わる事で、実に美しい作品になっていたと思う
大学生になっても、こんな気の置けない、同性の親友が出来るってのは、長い人生の上で、大きな財産になるだろうな
この二人は、それぞれの夢を形にしても、相手とは違った「大事」を感じるパートナーと結ばれても、親友のままでいるんだろう。会う回数は減っても、むしろ、友情は別れ際に次の約束をするたびに強まりそう
あんまりにも、二人が仲好いもんだから、パートナーは不安になるだろうなぁ
最終巻だけあってか、織子と九条くんの距離が、本人たちからすりゃ、大分、ギュッと詰まっていた。しかし、ここからが、まだ、時を要しそうだ。いや、案外、こっから一気にピンクの雰囲気になるって可能性も低くないな
夏生も最後の最後で、何気に、恋のイベントが起こったっぽい
あー、それを読めないのは、やっぱ、辛い
原先生、第三部、描いてくれないかな。できりゃ、形式をもう一回、四コマに戻してほしい。こっちも面白かったけど、四コマ漫画の方が、ラブコメ感を強くするなら、向いていると思う
どの回も好きだが、やはり、最終回は質が違ったな。原先生、持ちうる実力の全てを、この回に傾けたな。やっぱ、最終回って大事だ。次点が、古典芸能研究部の合宿の、ハチャメチャが描かれている、EPISODE.18「今宵はお戯れの御宿」だ。枕投げが楽しそう、セクシーなシーンが眼福だったってのもあるが、何より、二宮先輩が男を魅せてくれた。惚れた女の為なら、後輩を生贄にする事も躊躇わない、そこに痺れる憧れるぅ。頑張った男には、ご褒美があるってのもグッと来た
この台詞を引用に選んだのは、二宮先輩と岬さんの「これから」を祝福したくなるものだったから。聞かれない、と思っているとは言え、自然に、こういう事を言えちゃう男ってカッコえーわ。このカップルがいたからこそ、『織子とナッツン』は面白かったんだな。上で、続編を読みたいとお願いした手前、アレだが、王道のラブコメも読みたいなぁ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(エンブレ)
感想投稿日 : 2017年7月21日
読了日 : 2017年7月21日
本棚登録日 : 2017年7月21日

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