僕と君の大切な話(4) (KC デザート)

著者 :
  • 講談社 (2018年7月13日発売)
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本棚登録 : 474
感想 : 22
5

本当に、この恋愛漫画は男心をくすぐってくる
ヒロインの相沢さんが可愛いってのも、その面白さを生んでいる要素の大半を占めちゃいるが、東の存在も重要だ
彼が青春に対して、ひねくれた見方、捉え方をしている者の言動をしているからこそ、計算高いながらも、純情な相沢さんの良さが想定的に光る
ここ最近、『化物語』(西尾維新/大暮維人)が、個人的にドハマリしている少年漫画で、ヘタレで、あと一歩が踏み出せない、それでいて、相沢さんの恋心を揺らせる東の個性ってのは、阿良々木暦に近いモノを感じる
東の受け止め方は、ややひねくれているにしても、共感できる部分はあるのだ
そんな東が相沢さんに惹かれていき、相沢さんも東の良さに何度も惚れ直して、少しずつ、距離が縮まっていくストーリーは読み応えがあって嬉しい
学校が休みとなったから、外で待ち合わせをし、喫茶店で時間を過ごす
どう見ても、どう考えても、デートをしている二人の様だ
しかも、初詣で神社に行き、グループではあるが水族館にも行った
これで、まだ、お付き合いがスタートしてないってんだから、周りの人間がもどかしさから、からかい半分で応援しちゃうってのも納得できる
改めて、ろびこ先生は、美少女をより可愛く見せるテクニックに長けているな、と尊敬度が高まった
天邪鬼で素直じゃない東は、ついに、自分の気持ちを自覚し、向き合い、自分なりの答えを出すべく、己と向き合った
冬休みも終わり、再び、東と相沢さんが会話をする場所は校内に。けれど、ほんの少しでも進んでいる二人は、今後も校外で会う事になった
二人の恋がハッピーエンドに向かう気配を感じる中で、浜田さんとカフェインこと高橋の関係が、どんな変化をするのか、楽しみにしている読み手は私だけじゃないだろう、と断言したい
トントン拍子に進む気もするし、意外なトラブルが起きて停滞する可能性もある
この辺りは、ろびこ先生の手腕に期待するのみだ
この台詞を引用に選んだのは、何だかんだで、東はカッコいいな、クソッ、と悔しさが込み上げてきたもんで
人間、生きてれば、不安や心配は何事にも付き纏ってくる
だが、それに怯んで、何もアクションを起こさなかったら、ずっと、そのままだ
心配ってのは悩んだって消えはしない、行動を起こす事でしか払拭できない
人生、そう使うと大袈裟かもしれないが、楽しまない青春ってのは、何も面白くないだろ
良い友達もいて、真剣に向き合っている「何か」があり、可愛い女の子とお茶が出来る、東、アオハルを満喫してるなぁ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック(講談社)
感想投稿日 : 2018年9月22日
読了日 : 2018年7月23日
本棚登録日 : 2018年7月13日

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