ここからこそが、完全版
まず、読んで真っ先に驚いたのが、伊藤先生の画力の向上
日本のみならず、世界でも高い評価を受けているのに、まだまだ巧くなるのか
漫画家としての底が見えないな
夢枕獏先生って言う、やっぱり、世界でも認められている小説家の作品を漫画にするって、プレッシャーもまた、実力以上のチカラを伊藤先生の中から引きだしている可能性もある
しかも、ストーリーの深み、圧迫感、迫力が前三巻より明らかに強い
人の本質とは何か、を読み手に強く太く、それでいて、儚さを感じさせる声で問うてくる
この作品にKOされない読み手は、一握りしかいないだろう。私は呆気なく、膝を落としてしまったが、恥ずかしいとは思っていない。こんなイイ作品を読めるのだから、本望だ
だが、次の五巻が最終巻・・・読みたいような、読みたくないような
この台詞を引用に選んだのは、やっぱ、この人ほどなると、女性について語った時の、読み手に与える重みが違うな、と思ったので。今までの考え方、女性との距離の取り方が、やや変わりそう
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
コミック(徳間書店)
- 感想投稿日 : 2015年5月17日
- 読了日 : 2015年5月17日
- 本棚登録日 : 2015年5月17日
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