ほんと、恋愛漫画として、分厚いなぁ
ほとんどの読み手が、キャラクターらの心情に共感できるんじゃないだろうか
嬉しいな、この『ヲタクに恋は難しい』がアニメになってくれて
まぁ、放送は開始したけど、私、まだ、視聴できてないんだが
(6)の感想を書く時は、アニメへの意見も付け加えれたらいいんだけど
それは、さておき、この(5)の表紙を飾っているのは、尚哉と光
彼らの友情以上カップル未満の距離感にも、読み手はニマニマしちゃう
前巻で、光の性別に尚哉が気付いちゃうってピンチが起こっていたから、どうなっちゃうんだろう、と不安だったんだけど、良かった、二人の関係が修復不可のレベルまで壊れなくて
オタクと女ヤンキーのカップルもいいけど、非ヲタのリア充とコミュ症なゲーマーの組み合わせも悪くない。アンバランスっつーのか、一見すると合わなそうなのに、くっつけてみたら、意外に良い味が出ているのだ
尚哉も光も、友達に戻れた事でホッとしているけど、果たして、これから、この二人は恋人になるんだろうか
この状況から、ラブコメに突入するのは結構、難しいのでは
何せ、人が良すぎて鈍感な尚哉だからなぁ、自分が光を異性として好きになっている、と気付くのに時間がかかりそうだ
また、この『ヲタクに恋は難しい』の面白さは、恋愛ドラマだけじゃなく、会社勤めしている大人としての有り方も描かれているトコ
趣味を楽しむには、金が要る。その金を稼ぐには、まじめに仕事に励むのが一番
趣味に全力を傾ける為に、仕事には手を抜かない、それが出来る大人
どの回も、キュンキュンが止まらないけど、個人的には宏嵩と成海が映画館デートするくだりは、特にトキめいた。映画館ってのは、独特の空気でカップルを包んでくれる。自分の自由を奪われる事に辟易していた宏嵩が、成海を見て、90分は短いって気持ちに到る過程が見事。オチも、この二人らしかった
この台詞を引用に選んだのは、ふじた先生が放ってきた凄味で膝が落ちてしまったので。この作品のキャラの誰よりも、趣味に妥協してない、それがふじた先生だろう。楽しい、を追求するために、とことんまで自分を追い込み、力を絞りだせるのも、一つの才能だ。楽しい、それは、苦しい、を乗り越えた先にしかない、それが分かっているふじた先生の作品は面白い
- 感想投稿日 : 2018年4月17日
- 読了日 : 2018年2月6日
- 本棚登録日 : 2018年2月2日
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