意見の分かれる4作目だが、私は支持したい思う。たしかに少女小説として、恋愛小説としては3作目で完璧に終わっている。しかし、困難な時代に自分の生き方を模索し貫き通そうとする一人の女性を描くなら、4作は必然だったと言える。クリスチナとディックの唯一の共通点・乗馬が失われ、マークが「いいやつ」になってしまったのは残念。けれど馬、飛行機、自動車など時代を映す道具立ての描写は見事だし、クリスチナの生き方をとおして20世紀初頭のイギリスを浮かび上がらせることに成功している。
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- 感想投稿日 : 2013年4月10日
- 読了日 : 2010年10月11日
- 本棚登録日 : 2013年4月10日
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