作者は近代の皇族・華族に関する著作を多く手がけ、本書は同名の単行本の文庫化。
国家の藩屏としての皇族達がどのように拡充され、また特に旧日本軍においてどのように優遇されてきたかが如実に表されており、勉強になる本です。
制度を作る側にあった伊藤博文ほかの元老たちの苦悩、あるいは高松宮殿下が軍隊にあって自らへの厚遇にいらだちを強めていたさま等、かなり意外なエピソードも多く、近代皇室史を知る上では是非読むべき一冊と思います。
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- 感想投稿日 : 2011年10月29日
- 読了日 : 2011年10月28日
- 本棚登録日 : 2011年10月28日
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