人間の土地 (新潮文庫)

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本棚登録 : 3981
レビュー : 342
制作 : 堀口 大学 
kuroro0205さん  未設定  読み終わった 

『星の王子さま』で有名なサン=テグジュペリのエッセイ。飛行士としての経験と、そこから考察した人間観が語られる。

星の王子さまを読んで、サン=テグジュペリって何て素敵な表現をする詩人なんだろうと思ったけど、これを読んで印象がガラッと変わった。行動力と精神力がとてつもなく高い冒険家で、洞察力に優れた哲学者なんだなと。

幾つかのエピソードが描かれていて、全体として「人間として気高く生き、世界に対して責任を持つこと」の重要さが語られているのだけど、奴隷のエピソードはすごい心に残ったなぁ…どれだけ過酷な環境でも人間としての尊厳を失わず生きるという話なんだけど、『夜と霧』みたいな印象。

あと、「愛するということは向かい合うことではなく、同じ方向を向くことだ」ってこの本の言葉だったのね。。しかも恋愛関連の名言かと思ったら全然ちゃうやんけ。「これは知っておきたい!恋愛に関する名言10」みたいなネイバーにありがちなチープなまとめ記事によく載ってたから騙されちまったぜ…

表紙が宮崎駿ってのも良いね。あとがきも宮崎駿が書いているけど、これを読むと駿が「風立ちぬ」をどれだけ作りたかったのかがよく分かります。

ただ、すごくすごくいい作品だというのは分かるのだけれど、如何せん文章が読みにくい…これくらい固い文体の方が格調高くて良いというのも分かるのだけれど。。。

レビュー投稿日
2016年1月17日
読了日
2016年1月10日
本棚登録日
2016年1月10日
3
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