中学生の時分には何度も挫折した妖怪シリーズですが、「姑獲鳥の夏」も「魍魎の匣」も意外と読めたので久しぶりに買ったら榎木津が主人公だったので驚いた。
五徳猫は好きな話。ストレートに良い話は大好物。変に捻ると不愉快なだけだから。
雲外鏡。敦っちゃんがカッコ良かった。
面霊気。木場修は榎木津の幼馴染である限り出世できないと思う。
しかし語り手が違うと京極堂がえらい行動的だ。関口の語りがちょっと苦手なので、本島の語りのほうが面白くて好き。もちろん本編の狂った世界の語りは狂った人にしかできなくて、本島には無理かもしれないけど。でもこの人面白いよ。地の文で突っ込みをいれるんだよ。女の子にすら。口に出さずに。なんという小心者。あとマスカマが半端なく小物でどうしようかと思った。
京極堂はやっぱり優しい。榎木津は意外と優しい。木場修はかっこいい。関口は出番無かった。
久しぶりに全巻買いなおそうかなあ。学生時代は塗仏あたりまで集めて売っちゃったけど。久しぶりに再読したくなった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2015年1月28日
- 読了日 : 2008年10月27日
- 本棚登録日 : 2015年1月28日
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