「米軍が恐れた不屈の男」瀬長亀次郎の生涯

著者 :
  • 講談社 (2018年2月1日発売)
4.30
  • (3)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 35
感想 : 10
4

 沖縄の英雄、瀬川亀治郎の伝記。
 熱い話である。
 瀬川は民族主義者だった。が、彼のいう民族は日本民族であり、そこには沖縄人も含まれる。琉球民族、大和民族という分け方はしなかった。学問的に共産主義を学びある程度支持していたが、これには時代性もあるだろう。暴力革命は明確に否定しており、本質的には共産主義者ではなかった。
 後半の佐藤栄作との舌戦は、個人的にどちらかといえば佐藤側を支持する。地政学的な要地であるため沖縄に基地は必要、としか言いようがない。現実的にはそうだと思う。残念ながら、中国が一党独裁の軍事強国である時点で仕方がない。しかし、本土側からの歩み寄りも必要だろうと、改めて思う。
 何にせよ、瀬川亀治郎の生きざまには敬意を覚えずにはいられない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年6月18日
読了日 : 2020年6月19日
本棚登録日 : 2020年6月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする