東京奇譚集 (新潮文庫)

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本棚登録 : 8585
レビュー : 763
著者 :
くるたんさん お気に入り   読み終わった 

初めて惹かれた一冊。

カバーに惹かれたのか、奇譚だからか惹かれたのか、いや、確実に村上ワールドに、しかも初めて惹かれた。

なんだかずっと苦手だと思っていた食べ物の美味しさを初めて知った時のような感覚。

喪失を軸に描かれる不思議なストーリーはコーヒーがドリップされて一滴ずつ落ちていくように、心に静かに沁み渡り、やがて言葉にするのが難しい感情で心が満たされていく、そんな世界だった。

「ハナレイ・ベイ」のサチの平静と動揺、このコントラスト、言葉が倍の感情の波になって押し寄せてくる感覚、そして彼女の心の叫びが確実に心のど真ん中へ響く感覚にたまらなく魅了された。

レビュー投稿日
2019年3月5日
読了日
2019年2月20日
本棚登録日
2019年2月20日
13
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