201908/

歴史の知識のパラドックス。行動に変化をもたらさない知識は役に立たない。だが、行動を変える知識はたちまち妥当性を失う。多くのデータを手に入れるほど、そして、歴史をよく理解するほど、歴史は速く道筋を変え、私たちの知識は速く時代遅れになる。/

歴史を振り返ると、大規模な協力の決定的重要性を裏付ける証拠がたっぷり見つかる。勝利はほぼ例外なく、協力が上手だった側が得た。ホモ・サピエンスと他の動物たちとの戦いだけではなく、人間の異なる集団同士の争いでもそうだった。例えば、ローマがギリシアを征服したのは、ローマ人のほうが脳が大きかったからでも、優れた道具製作技術を持っていたからでもなく、効果的に協力できたからだ。歴史を通して、統制の取れた軍隊が、まとまりのない大軍を楽々打ち破り、結束したエリート層が無秩序な大衆を支配してきた。たとえば1914年には、ロシアの300万の貴族と役人と実業家が、1億8000万の農民と労働者に君臨していた。ロシアのエリート層が、協力して自らの共通利益を守る術を知っていたのに対して、1億8000万の一般人は、効果的に結集することができなかった。実際、エリート層は、底辺の1億8000万の人々がけっして協力することを覚えないようにしておくために、精力の大半を傾けていた。/

たいていの人は、現実は客観的なものか主観的なもののどちらかで、それ以外の可能性はないと思い込んでいる。だから何かが、たんに自分が主観的に感じているものではないと納得がいったときには、それは客観的なものであるに違いないという結論に結び付く。多くの人が紙の存在を信じていたり、お金が世の中を回していたり、国家主義が戦争を起こし、帝国を建設したりするなら、これらはたんに私が主観的に信じていることとは言えない。したがって、神とお金と国家は客観的現実に違いないというわけだ。
ところが、第三の現実のレベルがある。共同主観的レベルだ。共同主観的なものは、個々の人間が信じていることや感じていることによるのではなく、大勢の人の間のコミュニケーションに依存している。歴史におけるきわめて重要な因子の多くは、共同主観的なものだ。たとえば、お金には客観的な価値はない。1ドル札は食べることも飲むこともできない。それにもかかわらず、何十億もの人がその価値を信じているかぎり。それを使って食べ物や飲み物や衣服を買うことができる。/

書字が発明される前、物語は人間の脳の限られた容量の制約を受けていた。人々が覚えきれないような、あまりにも複雑な物語を創作することはできなかった。だが、書字の発明によって突然、極端に長く、入り組んだ物語を生み出すことが可能になった。人間の頭に収める代わりに、粘土板やパピルスなどに保存すればいいからだ。古代エジプト人で、ファラオの土地や税や貢物をすべて覚えている人は誰もいなかった。/

読み書きのできる社会では、人々はネットワークを形成しており、各人は巨大なアルゴリズムの中の小さなステップでしかなく、アルゴリズム全体が重要な決定を下す。これこそが官僚制の本質だ。/

想像上の存在がものを建設したり人を支配したりすると考えるのは、奇妙に思えるかもしれない。だが今日、私たちは日ごろから、アメリカが世界初の核爆弾を製造したとか、中国が三峡ダムを建設したとか、グーグルが自動走行車を造っているとか言っている。それならば、ファラオが貯水池を造ったとか、セベクが運河を掘ったとか言ってもおかしくないではないか。/

カテゴリ 【教育・歴史】
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201907/

やる気というのはむしろ読み書きのような能力であり、習得したり磨いたりできる能力である。もし正しい練習を積めば、自分で自分のやる気を引きだすのがうまくなる。研究者たちによれば、やる気の必要条件は、自分は自分の行動や周囲に対して主導権を握っていると信じることであり、それを理解することが重要だ。/

自分がコントロールしているのだということを自分に対して照明するひとつの方法は、決断することだ。コロンビア大学のチームはこう書いている。「たとえどんなに小さな決断でも、一つ決断するたびに、自分は自分をコントロールできている、自分は有能だ、という確信が強まる」。たとえその決断がなんの利益も生まなくとも、人はそれでも選択の自由を欲する。/

やる気を引き出す第一歩は、選択する機会を与えることだ。それによって自立と自己決定の感覚が生まれる。実験によれば、命令されたのではなく自分で選んだものなら、人はどんなにつまらない仕事でも進んでやる傾向が見られる。だからケーブルテレビ会社から、カード払いがいいか請求書払いがいいか、ウルトラ・パッケージがいいかプラチナ・ラインがいいか、ケーブルテレビのチャンネルはHBOがいいかショウタイムがいかを尋ねられると、毎月すすんで視聴料を支払うようになる。自己決定をしていると確信していると、喜んで金を払うものである。/

大事なのは意見が言えることと、社会的感性だ。/

チームは、自分たちが重要な仕事をしていると信じなくてはいけない。
チームは、自分たちの仕事が個々人にとっても意味があると感じている必要がある。
チームは、目標と役割分担を明確にしなくてはならない。
チームメンバーは、たがいに頼ってもいいのだということを知る必要がある。
そして最後に、最も重要なことは、チームには心理的安全が必要だということである。/

心理的安全を生み出すためには、リーダーが正しい行動の模範を示さなくてはならない。グーグル社が考案したリーダーのためのチェックリストがある。リーダーは議論のときにチームメイトの話をさえぎってはいけない。さえぎると、みんながみんなの話をさえぎるという習慣ができてしまう。ちゃんと話を聞いているということを示すため、誰かの話が終わったら、それをようやくする。自分が知らないことは素直に認める。メンバー全員が少なくとも一回発言するまで、会議を終えてはいけない。メンバーが同様して不満を述べるのを促し、他のメンバーがそれに否定的に反応するのを促進すべきだ。チーム内の対立には目をつぶらず、みんなでオープンに議論すべきである。/

メンバー全員が、自分も意見を述べていいのだと感じていること。そして、他のメンバーの感じていることに対して自分は敏感だということを示すこと。そうすればチームワークはうまくいく。/

ダーリーンの話では、彼女は頭の中に健康な赤ん坊はこうあるべきだというイメージがあって、いつもそれを保持しているのだという。保育器の中の新生児を見たとき、そのイメージと合わないと直感した。そこでダーリーンの頭の中のスポットライトが、赤ん坊の肌、かかとの血の滲み、膨らんだ腹部に焦点を当て、ダーリンに警告を発したのだった。対照的に担当看護師は、どうあるべきかという明確なイメージが頭の中になかったために、栄養状態には問題ないし、鼓動もしっかりしているし、泣かないという、最もわかりやすい細部だけにスポットライトを当てていたのだ。わかりやすい情報によって惑わされてしまったのである。/

カテゴリ 【ビジネス】

201906/

企画を実現させるために、面倒なことを後回しにするのではなく、最初にしっかりと説明するべきではないか。後で問題に気付くより、最初に問題として認識し、それに対する理解を得ておく。そして必要な対策を話し合っておく。そういうやり方でないと、仮に企画が実現してもすぐにとん挫してしまう気がした/

2019年6月29日

読書状況 読み終わった [2019年6月29日]
カテゴリ 【小説】
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201905/

そもそもモチベーションなんて上がっていないのが普通なのだ。モチベーションが上がっている状態っていうのは、あの国民的兄弟キャラのゲームの中でいうとスターを取っている状態。ただのラッキーで、モチベーションが下がってる状態が普通なんだから、常として頑張らないといけない。そう考えるとサボる数は減った。/

何か一つ自信が持てるものさえあれば、他のマイナスの要素をプラスに転じさせることができる。だからその自信の持てる一つを作るためにはひたすらに頑張ったほうがいい。頑張るものを見つけたとき、それがもたらす効果は自分の思う以上に絶大だった。/

嫉妬は努力不足の時に襲ってくる。向こうが凄いんじゃない。自分が凄くないと思ってしまうような生き方をしてるからだ。/

2019年5月31日

読書状況 読み終わった [2019年5月31日]
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201904/

マーケティングをやる人は、社内意思決定にかかわる多くの部署や個人間のしがらみの中心にたたないといけません。しかも部門や人々の間に立って利害を調整するだけの「伝書鳩」では仕事にならないのです。自分起点で周囲を説得し倒して、人を動かすことが重要。自分が信じる正しい方向に、自分以外の全員を説得して巻き込んでいく気概が必要になります。/

「商品を売る」のは営業の仕事、「商品を売れるようにする」のがマーケティングの仕事。/

どうやって売れるようにするかというと、消費者と商品の接点を制する(コントロールする)ことで売れるようにするのです。コントロールすべき消費者との接点は主に3つあります。
(1)消費者の頭の中を制する。
(2)店頭(買う場所)を制する。
(3)商品の使用体験を制する。
敢えて最も大切なものを選ぶとすると「消費者の頭の中」だと私は考えています。/

2019年5月7日

読書状況 読み終わった [2019年5月7日]
カテゴリ 【ビジネス】
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201905/

営業活動をしていると、どうしても今売れそうな顧客の対応や提案書の作成に多くの時間を割いてしまう。一方、パイプラインを作成するためにはコツコツ新規の顧客にアプローチすることも欠かせない。しかし、目の前の案件と新規顧客の開拓、この療法を一人でこなすのは時間がないことに加え、短距離と長距離を交互に走るようなもので、リズムが違う仕事なのでなかなか作業の効率が上がらない。分業すれば、同じリズムの仕事に集中することができる。そうすることによって効率が上がり、次第にゾーンに入っていくような感覚が出てくるのだ。/

リードから商談になる過程で「今は商談につながらない」と判断され、商談にならなかったリード。商談として進めたが失注したロスト商談。顧客になったがフォローが漏れているためにアップセルの機会を失っている既存顧客。これらを再度検討プロセスに戻す、つまり「リサイクル」することによって新規獲得では追い付かない、必要なリード数を補うことが可能になる。しかもこのリサイクル対象の箱にたまっていくリードは、事業年数が経てば経つほど加速度的に増えていく。このたった一本の新しい線を意識するかしないかで、まるでビジネスの組み立てが変わってくるのだ。/

MAによって、リードフォローのタイミングを設定し、アプローチを自動化することもできる。リードが登録されたらすぐに電話をしたくなるのが人情だが、相手に嫌がられることも多い。提供しているのがEブックであれば、ダウンロードは業務時間に行うが、読むのはゆっくり時間があるときにという人も多いだろうから、最初のコンタクトまでは3日くらい間を置く。無料トライアルなら一通り試してみるのに一週間くらいかかるかもしれない。一方、セミナー参加者であれば、忘れないうちに翌日すぐにでも乾燥を聞いてフォローするほうがよいだろう。このようにリードソースごとにフォローのタイミングを設定して、インサイドセールスのフォロー対象リストに自動的にセットされると業務効率が格段に上がる。/

私がマネジメントになってから今も欠かさずに毎日行っている習慣は、商談の全リストを上から下まで全件見ることである。これは365日欠かしたことがない。/

・ネクストステップは何か。次のアポはいつか。確定していない場合は何待ちか
・意思決定のキーパーソンは誰か。なぜその人と判断しているのか。
・役職は関係なく、「絶対に進めたい」と思っている人がいるか。
・もし何もしなかったとしたら。


「アクセルを踏みすぎて失敗した企業よりも、アクセルを踏むべきに踏まないまま失敗した企業のほうが圧倒的に多いと思うよ」/

テリトリーを決めて「この範囲はあなたの責任だ」と明確に示し、担当者がそこに全精力を傾けるような環境を作ることで、会社全体として成長することができる/

ボトルネックは1つであり、それを見つけ出すためにパフォーマンス指標を管理するのである。/

2019年5月7日

読書状況 読み終わった [2019年5月7日]
カテゴリ 【ビジネス】
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201904/

人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題なのである。そのことをわれわれは学ばねばならず、また絶望している人間に教えなければならないのである。/

人間の原点は「人生から問われている者」であるところにある。したがって、人間にできること、しなくてはいけないことは、人生のさまざまな状況に直面しながら、その都度その都度、状況から発せられてくる「問い」に全力で応えていくことである。/

私たちがなすべきこと、行うべきことは、私たちの足下に、常にすでに送り届けられてきている「意味と使命」を発見し、実現していくこと。「自分の人生には、どんな意味が与えられており、どんな使命が課せられているのか」それを発見し、実現するように日々を全力で生きていくこと。ただそれだけであり、私たちは、何も、それを求めて思い悩む必要はないのだ。/

自分を待っている何か(仕事)、自分を待っている誰かとのつながりを意識した人は、けっしてみずからの生命を絶つことはない、とフランクルは言います。/

苦悩そのものが問題なのではない。「何のために苦悩するのか」という叫びに対する答えのないことが問題なのである。/

これを裏返していえば、もしその苦しみに意味を見出すことができたなら、人間にとっては大きな救いとなる可能性がある、といえます。たとえば、「愛する家族を逃がすために、自分はおとりになってとらえられたのだ。だから、自分は今ここで苦しいが、それは愛する家族に安全なところで幸せに暮らしてもらうためなのだ」といったふうにです。意味に満ちた苦悩であれば、多くの人が耐えることができるのです。/

渡辺崋山がみずからの命を絶つとき、考えあって一週間、期日を遅らせたのです。なぜならば一枚の絵を描くためでした。彼は「邯鄲の夢」という中国の故事を描いたのです。
人生はかくも長く、かくも短い。かくも短く、かくも長い。まさに夢まぼろしのごとくなり。そんな崋山のつぶやきが聞こえてきそうです。
崋山のその絵はいかにも悠々自適の境地に遊んでいて、私は初めて見たとき、たいへん胸をうたれました。咎めの渦中にあったころは、彼もさぞかし悩み苦しんだことでしょう。しかし、その果てに永遠の至福が訪れたのです。/

2019年4月6日

読書状況 読み終わった [2019年4月6日]
カテゴリ 【教育・歴史】
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201902/

ゼロ秒思考の「メモ書き」
A4用紙を横置きにして、左上にタイトル、右上に日付、本文を4~6項目で各20~30字書く。このフォーマットと、「1頁を1分で書き、朝起きてから夜寝るまでの間に毎日10頁書く」というルールを守る。そうすると不安やもやもやがなくなり、確実に頭がよくなっていく。/

確かに、他の人に頼んで常にうまくいくとは限らないが、いつもそういう気持ちだと、誰も支えてくれなくなる。そのため、「どうせ、誰も助けにならない。誰も助けてくれない」と感じ、ますます殻に閉じこもることになる。
こういった方も、ぜひ「ゼロ秒思考」のメモ書きで自分自身が人に頼れなくなった原因を掘り下げてみてほしい。その根幹を自覚できるようになるだけでも、即断即決、即実行に大きく近づけるはずだ。/

結論から言うと、即断即決、即実行ができない根本的な理由は、対象への正しい「全体観」を持てていないことだと考えている。逆に、「全体観」さえ持てば、あとは必要なときに、自然と即断即決、即実行ができるようになる。/

たとえば、夜に真っ暗な道で前がほとんど見えないのに、自転車で高速で走るのはとても危険だ。しかし、ライトをつければある程度安心してはすることができる。さらに、街灯がついていて、一本道で数十メートル先まで見通せるようなときは、かなりのスピードで走っても安全だし、怖いと思うこともない。/

「仕事ができるようになるためにはどうすればよいでしょうか?」という疑問に、「全体観を持つこと。そして即断即決、即実行できるようになること」だと答えたい。/


全体観をもつための2つのルール、「オプション」と「フレームワーク」/

2019年2月21日

読書状況 読み終わった [2019年2月21日]
カテゴリ 【ビジネス】
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201902/

ビジネスモデルキャンパス
KA:主要活動
KP:パートナー
KR:リソース
CS:コスト構造
CR:顧客との関係
CS:顧客セグメント
VP:価値提案
CH:チャネル
RS:収益の流れ

共感マップ
1)顧客は何を見ているのか
2)顧客は何を聞いているのか
3)顧客は何を感じ、何を考えているか
4)顧客はどんなことを言い、どんな行動をしているのか
5)顧客の痛みとは何か
6)顧客の得られるものは何か

ビジュアルストーリーを語る
1)ビジネスモデルをマッピング
2)要素を絵にします
3)ストーリーを決めます
4)ストーリーを語ります

ビジネスモデルを具体的に表現するには?
企業視点(従業員の視点から語られる物語の形式でビジネスモデルを説明)
顧客視点(顧客が直面する問題と、解決のためにやらなければならないことを示す。そして企業がどのように顧客のための価値を作り出すのかを説明する)

ブルーオーシャン戦略
提供している価値やビジネスモデルに疑問を投げかけ、新しい顧客セグメントを見つける強力なメソッドです。
バリューイノベーションを達成するために、4つのアクションフレームワークによる分析ツールを提案
1)業界では当たり前とされるどの要素を取り除くべきか
2)どの要素を、業界標準以下へと減らすべきか
3)どの要素を、業界標準よりも増やすべきか
4)業界でこれまで提供されていないどの要素を付け加えるべきか

シルク・ドゥ・ソレイユのキャンパス
KA(主要活動):
 -動物の世話
 +芸術面の開発
KR(リソース):
 -動物・スターパフォーマー
 +洗練された環境
VP(価値提案)
 -スターパフォーマー・動物ショー・グッズ販売
 -面白さとユーモア・スリルと危険性
 +テーマ・洗練された環境
 +複数の演目・芸術的な音楽とダンス
 +ユニークな会場
CS(顧客セグメント)
 -家族
 +劇場やオペラの観客
CS(コスト構造)
 ー動物のメンテナンス・スターの出演日
 +芸術的な制作
RS(収益の流れ)
 -館内のグッズ販売
 +チケット価格の上昇

2019年2月19日

読書状況 読み終わった [2019年2月19日]
カテゴリ 【ビジネス】

201812/

他都市と同じ産業分野で出し抜こうとするより、むしろ、活発な産業を周りの都市に譲り、そこで得たお金を福岡市で消費してもらうという流れをつくったのです。/

紫波町は人口約33300人で財政も厳しく、自治体単位で見ると恵まれた状況ではありません。一方、半径30kmのエリア単位で見ると、盛岡市、花巻市もカバーするので、他都市から高速道路を利用して訪れる客を見込むことができ、約60万人を超える規模まで取り込めるようになります。/

オガールの敷地内には、民営の体育館があります。この体育館はなんと、日本初の「バレーボール専用施設」なのです。なぜサッカーや野球ではなく、バレーボール専用なのか。それは、ライバルの少ないスポーツを狙うことで、体育館の高い稼働率を維持するためです。しかも、施設の設置は補助金に頼らず、あくまで銀行の融資によって建設し、運営にも民間ビジネスのノウハウがぞんぶんに生かされています。/

都市経営において「撤退戦略」は極めて重要です。大きな過ちが発生するのは大抵、失敗した時ではありません。失敗しているにもかかわらず、撤退の意思決定をしないことで発生するのです。/

もし仮に、工場誘致に失敗した際、知恵を出さずにしつこく工業化路線を追い求めていたらどうなるか。工業地域に特化させるために、内陸部と臨海部の交通は分散され管理中枢都市にはなれなかったでしょう。/

川原氏はなんと、魚卵の仕入れ元から仕込み方法など、明太子の製法をすべて無料で公開したのです(調味料の配合は企業秘密とした)。/

独占するのではなく、多くの人に参入させて産業そのものを大きく育て、それでも自分の店が一番うまいものをつくり続ければ、必ず商売は半畳する。そして独占しなかったその姿勢が、今日の明太子とその関連商品市場を生み出したのです。/

地方都市において、歴史的行事、特に「神事」は極めて重要な機能を果たします。
1つは、人々の結束量を高める効果です。行事の準備から開催まで、長い時間を地域の仲間とともに過ごすことになります。すると町会単位での活動によって対他町会の意識が芽生えて、地域単位の結束力を強めます。また、互いの信用・理解といった社会的資本の整理・蓄積が行われて、地域の問題解決を促したり、無用な衝突を防ぐなどの効果もあります。実際にまちづくりの取り組みでも伝統行事がきっかけとなって様々な物事が進展することがあります。
もう一つは経済循環としての機能です。祭事は基本的に「やってあげるもの」ではなく、「やらせていただくもの」という理念の上で取り組まれます。つまり、すべて参加者の「持出し」によって成立するのです。しかも祭事には、様々なルールもあったり、町会単位で立派さを競う地域もあります。そのために必要な資材をそろえるには、応分の財力が必要になるのです。財を持つ者は、応分の負担をすることが基本となり、商都では一部に偏った財を地域内で広く分配していくという、再分配的機能を持っているのです。/

苦しい状況でも、政治、行政、民間の人々が諦めず、「自治体にお金がないなら、民間側が自発的に出し合う!」「工業都市化ができないなら、サービス産業で独自路線を伸ばす!」「市域拡大が無理なら、他都市とのネットワークをつくって成長する!」というように、”常に諦めない姿勢”を貫いています。これはどんな困難も、前向きで力強く打開策を見出す「ネアカ」な心構えが大切であると感じました。/

カテゴリ 【教育・歴史】
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201812/

2018年12月4日

読書状況 読み終わった [2018年12月4日]
カテゴリ 【住宅・建築】
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201809/

採用に関する方針を定め、社員に周知徹底しました。経営計画書に毎年方針を記載しています。
1)価値観を共有できる人を優先して採用する。
2)現実・現場・現物を数多く体験させ、よいところ・悪いところを見せる。/

平たく言えば「仕事ができる・できないよりも、気が合うか合わないかで採用をきめる」ことにほかありません。/

【経常利益額÷新卒一年目の年間人件費=採用可能人数】
経常利益が4000万円、新卒社員一人あたりの人件費が年間400万円なら、「4000万÷400万」で、10名採用が可能になります。
採用予定数の250倍のエントリーが必要/

新卒採用を成功させる第一歩は「今年は10名採用する」と具体的に決定することです。そうすればエントリーにはこれだけの人数が必要だとか、セミナーには何名の動員が必要かといったことが逆算で明らかになり、やるべきことも自動的に決まります。ただ漠然と「新卒採用をしたい」と思っているだけでは採用できません。/

キーワードは具体的に書くのが鉄則です。「充実した社員教育制度」よりは「年間〇千万円を教育研修費に使っています」としたほうがインパクトがあるし、「各種の休暇制度」よりは「有給消化率〇〇%」と書く方がイメージもしやすい。/

わが社が多用しているキーワードは「失敗を評価する」です。内定者にヒアリングをすると、この言葉に惹かれてエントリーした答えがとても多い。
私が知る限り「失敗を評価する」とはっきり明示して求人活動する企業は多くはない。
「フルスイングの三振ができる人を求めます」/

会社説明会では必ず経営者みずからが話す。
受付・セミナー開始・社長の話・人事対談・休憩・会社紹介ビデオ鑑賞・採用課長の話・内定者・先輩社員への質問・採用部長の話・アンケート・終了/

話のポイントのひとつは、求める人材像を明確に伝えることです。こういう人がほしい。あるいはこういう人には来てもらいたくない。どんな言葉でもいいから、必ず話してください。なぜならば、経営者が理想とする人材像には、その経営者の価値観が如実に表れるからです。
もうひとつは、自社の未来について語ることです。五年後、十年後、わが社はこうなる。夢の持てる話をなるべく具体的にしてください。現在の売り上げの確認、今期の売り上げ計画と五年後の売上はいくらにするかを計画を見せながら話をします。学生が興味を持つのは従業員が何人になるかという要因計画です。
就活生はこの会社に人生を預けて本当に大丈夫かを確かめに会社説明会に来ている。自社のロードマップなら採用担当者も説明できるが、ビジョンを語ることができるのは経営者だけです。/

二次面接(社長面接)で就活生のなにを見極めるべきでしょうか。価値観のあうー平たく言えば気の合う人材を採用することに心血を注ぐべきです。/

自宅の最寄り駅から自宅までの道順を聞いています。これは至ってどうでもいい質面で、返答内容のいかんで合否が決まることはありません。
なぜそんなことを尋ねるのか。理由は簡単で、「どうでもいい」質問を最初にすれば、相手の緊張がほぐれるからです。/

二次面接では子どものころのことをよく聞くべし/
人が価値観を形成していくうえで最大の要素となるのはなんだと思いますか。
ずばり、「両親」と「経験」です。どういう親に、どういう風に育てられたのか。今日までの20と数年間、だれと、なにを体験したか。なにを見聞きし、なにを覚えたか。これが人の価値観の大部分を決定します。このあたりのことをまんべんなく聞き出すことが二次面接の目的であり、また要諦の一つです。/

「おおきくなったら○○になりたい」という夢の変遷を子供のころから順を追って述べてください...

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2018年9月29日

読書状況 読み終わった [2018年9月29日]
カテゴリ 【ビジネス】

201809/

私にとって組織とは「一人一人の能力を引き上げる装置」です。ある人が、一人でいるときよりも遥かに大きな力を発揮する。それが強い組織で、それこそが組織をつくる意義だと、今まで痛感してきました。/

「ボトルネックをつくらない」ということ。そして「ボトルネックは動く」ということ。この2つは組織の生産性を考える際に、常に頭の中に置いておくべき視点です。
チームの生産性を最大化するためには、新人であろうが猫であろうが、戦力として最大能力に応じてその力を、“空っぽ”にするのがリーダーとしての役割。
チームリーダーとしてのあなたは、潰す度に“動き続ける”ボトルネックが、新たにどこに移ったかを常に意識して、それをまた一つ一つ潰しに行かなくてはなりません。次はどこがボトルネックになるか?常にそれを考えながら目の前のボトルネックを改善していくとチームの生産性は驚くほど高まっていきます。/

マーケティングに限ったことではないと思いますが、マーケティングは策を立てるより実行する方が100倍難しいのです。/

人間の本質は「自己保存」/

組織にとっては正しいが、個人にとってはリスクが高い。このような場合は、個人はその選択肢を取りたがらないのが普通です。
コミュニケーション不全に陥っている組織問題の核心は、コミュニケーションすると個人が損をするようになっていること。つまり個人の自己保存に反した構造になっていることです。/

私は「組織づくりの本質とは何か」と問われれば、「自己保存の本能を逆手に取ること」だと、間髪入れずに答えることにしています。/

自己保存の本能を満たす方法は主に2つあります。それこそが古典的な人身掌握の知恵である「アメ」と「ムチ」です。
それは「変わる為の必然をつくる」ということ。/

人間の行動を変化させるには、個々人の自己保存のエネルギーを上手く活用すべきです。そのために個人と会社の利害を一致させる“構造的な仕掛け”が必要です。
私の頭の中では、この“構造的な仕掛け”が機能している様子は、パチンコ台の釘の間をパチンコ玉がジャラジャラと流れていく様子と似ています。パチンコの玉は一つ一つが打ち上げられた時から、重力で落ちていく位置エネルギーを有しています。それぞの玉は位置エネルギーを使いながら、自己保存の事情で好きなように落ちていきたいのです。しかしながら、落ちていく道すがら出現するあちこちの“釘”に当たって軌道が修正されます。
フィーバーをもっと増やすために釘を工夫して打つべきなのです。/

変革の大原則は、パチンコ台の釘(組織システム:構造的な仕掛け)は、自己保存の本質を制御することを念頭に打つこと。釘の本数も多くの会社で最重要な3本程度に最初は集中する。その3本とは、
1.売上向上のために人々が好ましい行動をとる確率を上げる釘(マーケティングシステム)
2.組織の重要判断のために人々が好ましい行動を取る確率を上げる釘(意思決定システム)
3.会社が望む方向へ人々を動機付ける確率を上げる釘(評価報酬システム)
です。/

会議とは「人を働かせるための儀式」である!/
誰がどこで何を決めているかわからない組織は、実は誰もが公に恥をかかなくて済む仕掛けになっているのです。これでは仕事に人を追い込むことができませんし、水面下で自己保存を優先させた行動を取りやすいので、会社としてはまずいのです。/

人と競争するのはしんどいものです。成果を精一杯出したのに、周囲がもっと良い結果を出していれば自分の評価は低くなるのですから。そんな油断できない毎日を、緊張感を持って能力と成果の向上に向き合うのは大変です。しかし何年も経って振り返った時に、大変だったその時期が、実は自分自身...

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2018年9月27日

読書状況 読み終わった [2018年9月27日]
カテゴリ 【ビジネス】
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201807/

アイデアによって多くの人に足を運んでもらうこと。アイデアによってさまざまな体験をしてもらうこと。この2つがうまくつながらないと、地域や店を活性化させることは難しい。では、この2つをつなげるために何をすればいいのか。失敗を恐れずに、まず何か「面白そうなこと」を始める。その上で、PDCAサイクルを何度も回さなければいけません。うまくいかなかったらその要因を考えて改善する。そしてさらにアイデアを出し、すぐに実行する。そしてさらに改善する。/

石灰石を主成分にしたLIMEX(ライメックス)の名刺:株式会社TBM/

アームが伸縮して、肘がないロボットCORO:ライフロボティクス株式会社/

スーパー銭湯として失敗した施設を「おふろcafe utatane」に再生/

ロボットが接客する「変なホテル」/

カテゴリ 【ビジネス】
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201807/

「1位以外は詐欺」
1位が顧客に一番役立つ本物とすると、2位はある意味、顧客に損させ、顧客をだましていることになる。だから、顧客にとって1位以外は詐欺だ。真に顧客へのお役立ちと貢献を考えるなら、1位になれないことはやめるべきだ/

見えざる敵は移動時間
移動時間中は売上ゼロ、移動費などのコストだけかかる。その無駄なコストをカットするには、なるべく狭い地域に顧客を密集させてつくることがカギです。つまり、目指すべきは限られた狭い地域での1位。1位になると目立ち、覚えられ、経費のかからない口コミ紹介も増え、利益が確実に増えていきます。/

深く穴を掘れ。穴の直径は自然に広がる
会社が小さい頃は、あれこれやるとパワーが分散して失敗する。1つに絞って深く掘っていく。そうしたら、あとから自然に関連商品が出てきますよ、という意味です。/

新築の家やマンションが完成し、ユーザーに引き渡すとき、「ドアに小さな傷がある」「壁の色が事前の打ち合わせと違う」「ユニットバスに小さな穴がある」など、住宅会社に細かいクレームが入るのは日常茶飯事です。なにせユーザーにとっては1000万円単位の買い物ですから、当然です。その細かいクレームを聞いて、ハウスメーカーや床材メーカーの代わりに駆けつけ、プチリフォームなどをして家主を納得させるというのが、この会社のクレーム処理代行ビジネスです。
クレームのほとんどは小さな傷に関するもので、家主側の勘違いや誤解もよくある。苦情があると担当者がすぐに現場に駆けつけ、反論せず、お客様の声にじっくり耳を傾けます。そして、誤解はきちんと解き、キズや不具合があれば専門技術できれいに直します。
本来はハウスメーカーや建材メーカーが対応すべきですが、後ろ向きの仕事は誰でも嫌なもの。プライドのある大手企業の社員なら、なおさらです。大手の本音は、そんなモチベーションを下げる仕事に人を取られるより、新築物件の営業に人を回したい。だから、クレーム代行は重宝されるのです。クレーム対応の単価も1回5万円以下とのこと。住宅業界の仕事では、新築のステータスが最も高く、その次に来るのが中古販売やリフォーム。クレーム処理とプチリフォームは、底辺に近い。つまり、「手作り・面倒くさい系」です。まさに業界の末端の仕事。だから大手は手を出しません。/

アナログ営業(個人向け・法人向け)
名刺、飛び込み営業、アポ+営業、電話営業、DM、新聞折込チラシ、ポスティングチラシ、挨拶手渡しチラシ、ファックスDM、人脈営業、店舗、移動販売、セミナーや会に参加、セミナーや会を主催、セミナー講師に呼ばれる、展示会に参加、実演販売/

広告(アナログ)
テレビ、テレビ通販、新聞、ラジオ、雑誌、業界誌、タウン誌、看板、店舗黒板、店頭POP、のぼり、交通広告(バス・電柱ほか)、本の出版、試食/

ネットツール
ホーム―ページ、ブログ、フェイスブック、ツイッター、youtube、ユーストリーム、メルマガ、LINE、アフィリエイト、プロダクトローンチ/

ネット広告
バナー、検索連動PPC(ペイパークリック)、フェイスブック、メルマガ広告/

ポータルサイトへ出稿
じゃらん、楽天トラベル、食べログ、ぐるなび、ホットペッパー、各業界のポータルサイト/

マスコミPR
ニュースリリース、メディアに取材される、テレビの話題番組に合わせて仕掛ける、キャッチフレーズ、プロフィール、顧客に聞く、USP(ユニーク・セリング・プロポジション、一瞬で伝わる魅力)/

常に、約500人の顧客カードがあり、月別に整理したケースに入れ、ハガキを書いたら4か月後のケースにカードを移す。作業としては毎日30分、7枚書くだけです。/

2018年7月10日

読書状況 読み終わった [2018年7月10日]
カテゴリ 【ビジネス】
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201806/

日本の喫緊の課題を改めて整理するなら4点に分けられる。1つは、いうまでもなく出生数の減少だ。2つ目は高齢者の激増。3つ目は勤労世代(20~64歳)の激減に伴う社会の支えての不足。そして4つ目は、これらが互いに絡み合って起こる人口減少である。/

大都市部では総人口はあまり減らず、高齢者の実数だけが増えていく。これに対して、地方では総人口は減少するが、高齢者の実数はさほど増えるわけではない。
この事実を国会議員や官僚はしっかり理解してこなかったから、歴代政権の対応が方向違いや、後手に回ることになってきたのである。/

「バーチャルウォーター」という考え方がある。食料を輸入している国が、もしその輸入食料を全て自ら生産したら、どの程度の水を要するかを推計した量だ。環境省によれば2005年に日本に輸入されたバーチャルウォーターは約800億立方メートルで、日本国内の年間水使用量とほぼ同水準だ。しかもその大半は食糧生産に使われている。/

コンパクトなまちづくりといっても、駅前などの中心市街地に寄せ集めるばかりが方法ではない。位置から開発計画を立てるのではなく、地域内に多数の拠点をもうけ、公共交通機関で結ぶ「多極ネットワーク型」のほうが現実的であろう。/

2018年6月23日

読書状況 読み終わった [2018年6月23日]
カテゴリ 【教育・歴史】
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201806/

2018年6月23日

読書状況 読み終わった [2018年6月23日]
カテゴリ 【教育・歴史】
カテゴリ 【エッセイ】
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201806/

カモの群れがV字形を描いた時、後方のカモは気流に乗って前方の群れの80パーセントの労力だけで飛ぶのだそうだ。ランナーは誰もがこの話を聞くと納得する。最も懸命に走り最もリスクを背負うのは、先頭のランナーなのだ。/

失敗するならさっさと失敗しろという言葉を何度も心の中で唱えた/

だって自分の息子が働いている会社を信用できなかったら、誰を信用できるっていうの?/

会社がダメになるかもしれないと、失敗を恐れることはない。失敗しないとうぬぼれているわけではない。むしろ失敗するのではないかと思っている。だが失敗したら失敗したで、さっさとそこから学んで、それをプラスに変えればいいというのが私たちの思いだ。/

こうした幼い頃の感情があったからこそ、私はリスクを背負い、カミソリの刃の上を歩くことができたのだろう。安定と破滅の間を行き来する起業家精神の土台にあるのは、あのときの安心感と満たされた感情、きっとそうだ。/

2018年6月15日

読書状況 読み終わった [2018年6月15日]
カテゴリ 【ビジネス】
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201805/

一つの習慣に狙いを定めることで、他の行動もプログラムしなおす、そのような習慣をキーストーン・ハビット(要となる習慣)という。/

戦争が始まって間もなく各地で暴動が起き、死者の数がどんどん増えているころ、米軍の司令官は、兵士やイラク人の間に浸透させて永続的な平和をもたらす「習慣」を探していた。
暴動が起こる前は、たいていイラク人が町の広場などに集まり、数時間のうちにその数が増える。野次馬の他に食べ物を売る行商人なども集まってくる。そこで誰かが石や瓶を投げて大混乱に陥る。
その少佐がクーファの市長に会った時、不可解な提案をした。食べ物売りの行商人を広場から排除できますか?もちろんだと市長は答えた。それから2~3週間たち、クーファの大モスク近くに少数の集団が集まっていた。午後になるとどんどん人が増えていく。怒りのスローガンを叫ぶ人々もいた。イラクの警察は不穏な空気を察し、米軍に出動を要請した。夕暮れになり、群衆は疲れて空腹になり始める。いつもなら広場にたくさんいるケバブ売りを探すが、その日は行政の力によってすべて排除されていた。野次馬は立ち去り、スローガンを叫ぶ人々も元気がなくなる。午後8時になるころには、誰もいなくなっていた。/

ペプソデントが市場を独占するようになると、競合他社の研究員はその理由を見極めようと奮闘した。その結果判明したのは、消費者はペプソデントを使い忘れたとき、口の中がひんやりしないのが物足りなくて、使わなかったことに気づくという点だ。消費者はそのかすかな刺激を期待し、求めたのである。ひりひりしないと、歯がきれいになった気がしないのだ。
クロード・ホプキンスは美しい歯を売ったわけではない。彼が売ったのは感覚だった。ひりひりするような、ひんやりした感覚を人々が求めるようになったからこそ、つまりその感覚を歯がきれいになったことととらえるようになったからこそ、歯磨きは習慣になったのだった。/

基本的な定石を利用すれば、誰でも自分自身の習慣を生み出すことができる。もっと運動がしたのなら、「目が覚めたらすぐにジムに行く」といったきっかけと、「運動後のスムージー」のような報酬を選べばいい。それから、そのスムージーや、体内を駆け巡るエンドルフィンのことを考える。自分に報酬を期待させるのだ。やがてその欲求によって、毎日ジムに行くという行為が楽になるだろう。/

悪い習慣は完全には改められない。むしろ習慣を変えるには、前と同じきっかけで、前と同じ報酬を使いつつ、新しいルーチンを組み込むべきなのだ。きっかけと報酬がそのままなら、ほぼどんな行動も変えることができる。/

意志力こそが個人の成功に求められる、もっとも重要なキーストーン・ハビットであることは、あらゆる研究で示されている。/
そして意志力を強化し、学生の能力を伸ばすのに一番良い方法は、それを習慣にしてしまうことだ。「とても自制心が強いのに、まったく苦労しているように見えない人がときどきいますが、彼らは無意識のうちにそのような行動をとるようになっているのです」/

子供にピアノのレッスンを受けさせたり、スポーツに参加させたりすることは、とても大切なのです。音楽家に育てるとか、サッカーのスター選手にするためではありません。一日1時間の練習や、グラウンド15周の走りを自分に課すことで、自分をコントロールする筋肉を鍛えるのです。5歳で10分間ボールを追っていられる子供は、6年生になったとき宿題を期限までに終わらせるようになります。/

(スターバックスの)彼らに必要なのは、転換点にぶつかったとき、自制心を容易に働かせるように制度化された習慣だったのだ。/
意志力を発揮できない従業員も、終業時間の大半は問題なく仕事が出来ている。特に変...

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2018年5月22日

読書状況 読み終わった [2018年5月22日]
カテゴリ 【ビジネス】
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201805/

事業の立ち上げには経営者としての能力、知識などを越えたリスクが存在します。成功には運も必要で、それだけ難易度も上がります。一方、ファミリービジネスには先代までに築いた基盤があり、後継者はそのベースを改善すればいいわけです。新事業と比べれば、成功の確率はずっと高い。
だからこそ、ファミリービジネスに入るチャンスのある人は「自分で一から事業を立ち上げるよりも、家に帰れ」と言いたい。ファミリーの一員にしかできない戦略、変革もたくさんあります。/

ファミリービジネスを継いでいる若い経営者に聞くと、入ってからおとなしくなる人が意外なくらい多い。親の言うままにやっていては、「いつか変えてやろう」という気持ちもなくなります。後継者は最初からある程度リスクを取っても「変える気概」を持つべきです。そうでなければ、若い世代が入っても、新しいエネルギーになりません。/

ファミリー出身の後継者はともすれば、周囲から「ちやほやされる」と誤解されがちです。しかし、実際には全然違います。むしろ、「社長の息子だから今の地位にいるのだ」「能力がないのにどうして経営者になるのか」といった厳しい声がどんどん聞こえてきます。私もそうでした。これは後継者にとって、大きなプレッシャーになります。これから事業を承継する人には、ぜひ、「入ればそれでいい」「入ればそのまま継げる」というほど甘くないことを、まず知ってほしいと思います。/

法事は定期的に開かれる上、ファミリーが自然な形で集まるきっかけとして適している。ファミリービジネスではファミリーと経営が重なっているために、法事ではファミリーの話をするだけでなく、ビジネスの話をするケースがたくさんある。プライベートな場のため、会社で話すのと違い、業務について気楽に話しやすいからだ。法事が終わった後にレストランなどに行くことによって、子ども世代にとっては法事が「楽しみな場」となり、自然な形でファミリービジネスに親近感を持つようになる。/

3年ほど前までは週に3回ほどのペースで、会社で起きている様々なことや経験を、私から先代に話すようにしていました。これは私だけで気づくことのできない部分があると思っているからです。/

特に話す案件や議題がなくとも、先代と定期的に話す場を持つ事によって、後継者は様々な気づきを獲得していく。雑談の中からでも、話しているうちにビジネスに役立つ内容が出てくるのがファミリービジネスの大きな特徴だ。話した結果として先代から様々な指摘を受けることがあったとしても、しっかり伝えることによって経営力を高めていく。先代から逃げないようにすることによって、後継者は様々な確認をすることができる。/

先代は実際のビジネスの中で強さを磨いているケースが多いため、自分では「どうして事業を継続できているのか」についてはっきり分からないことがある。これに対して、後継者は途中から事業に加わる。このため、優位性を見つけやすい面がある。それを分析し、「見える化」することによって継いだ事業を発展させる可能性を高めていく。/

日本のファミリービジネスは若返りをもっと早くすべきです。役割を明確にして若い人たちにもっと権限を与えていく。企業だけでなく、様々な団体についても同じことが言えます。/

後継者にファミリービジネスへの興味を持ってもらうために、子供のころから仕事場に連れて行ったり、深い仕事の話を聞かせたりする経営者は多い。こうしたことを繰り返していると、子供は父の仕事を「面白い」「魅力的だ」と思うようになり、次第にそこから「いつか継ごう」と意識するようになっていく。この場合、後継者がモチベーションを持って「継ぎたい」と考えるので、先代が頭ごなしに「継がなければならない」と伝えるよりも...

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2018年5月8日

読書状況 読み終わった [2018年5月8日]
カテゴリ 【ビジネス】
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