マイマイ新子 (新潮文庫)

3.52
  • (8)
  • (34)
  • (27)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 211
レビュー : 37
著者 :
kuwahirameさん 小説   読み終わった 

昭和30年で9歳。偶然にもうちの亡くなった父と同じ歳の新子ちゃん。
同時に、私の娘も今9歳。

うちの父も、こんな風景を見ながら子ども時代を過ごしたんだろうか。どんな子どもだったんだろうと、そんな感傷を抱きながら、また、うちの娘もお友達とこんな会話してるんだろうかとか思いながら読んだ。

私とは全然育っている時代・環境が違って、でも子どもたちの関係性とか空気感というのは意外と普遍的だったりするのかもしれない、なぜか懐かしい気持ちになる作品。

私が特に好きだったのは、友達がケンカしてお互いのお父さんを罵った時、新子は父親に言われた「自分の目で見たほうがいい」という言葉を信じて、友達の父親が本当に噂通りの人なのか確かめに行く話だ。
結果的に大人に嘘をつくことになり、親にこっぴどく怒られる新子だけど、理由をうまく説明できなくて家出することになる。
この辺りの新子の気持ちが切なくて、でも親である身として私が新子の母でもついこんな風に叱ってしまうかもと反省させられたり。

最後、誰もが通る「近しい人の死」を9歳なりの感性で受け止める新子に涙が出た。

レビュー投稿日
2012年11月23日
読了日
2012年11月23日
本棚登録日
2012年11月23日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『マイマイ新子 (新潮文庫)』のレビューをもっとみる

『マイマイ新子 (新潮文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする