孫正義の参謀 ソフトバンク社長室長3000日

  • 東洋経済新報社 (2015年1月9日発売)
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キャリア事業への新規参入(ボーダホン買収)から、民主党の政権交代の勢いに乗って(時に彼らを乗せて)『光の道』構想の政治的駆け引きをする様子(王者NTTとの戦い)、3.11後の再生エネルギー事業のグローバル展開(国家主席になる直前の習近平との接触など)、スプリント買収劇にまつわる米国ロビーイング活動など、当時の参謀の嶋さんの目線で追体験できる一冊。

ローマ帝国や幕末、孫子の兵法と言ったロールモデル、心得なども随所に出てくる。あの時、参謀嶋さんは、孫さんは、何を思っていたのか、そのヒリヒリ感が伝わってくる。

19年現在の孫さんは『政商』と言われたりしますが、 国を、人類を変えたいという志と会社の規模、関係者らの動き方がこの頃にピントが合ってきたことがわかる。

AppleのジョブズからiPhoneにつながるプロダクトのアイデアを知らされてからの勝負感(スピード、度胸、粘り強さなど)は、ローマ帝国の将軍や幕末の英雄のそれと何ら変わらない凄みがあるように思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 0200経営
感想投稿日 : 2019年12月14日
読了日 : 2019年12月23日
本棚登録日 : 2019年8月5日

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