地を掃う ー 江戸城 御掃除之者シリーズの2作目
2017.11発行。字の大きさは…小。
楓山秘閣御掃除御手伝の事、浜御殿御掃除御手伝の事、中奥煤納めの事の短編3話。
【楓山秘閣御掃除御手伝の事】
江戸城の紅葉山御文庫から3冊の本が消えて、紅葉山御掃除之者に疑いが掛かった。御掃除之者組頭・山野小左衛門は、掃除之者の疑いを晴らすため探索に向かう。もし疑いが晴れない時は、将軍の蔵書を盗んだ事になる(切腹)。この為、探索は慎重に進められる。そして、犯人は意外な人物であった…
【浜御殿御掃除御手伝の事】
浜御殿(現在の浜離宮)の掃除を命じられる。浜御殿には、御泉水があり、干満の差で景色が変化する庭園が有名である。その御泉水から魚が少なくなっている、その原因を見つけて対策を講じるように命じられる。なんと川獺が御泉水の魚を取っていた、その川獺を…
【中奥煤納めの事】
組頭・山野小左衛門の嫡男・左馬之祐が掃除之者の見習い手して初めて煤払いをする。納戸を掃除していたらお城の抜け穴を見つける。その抜け穴から盗賊が入って来た…
【読後】
前回の第1巻よりだいぶ面白い、小左衛門の考えが面白く、また、配下の若者が生き生きしている。読後感が爽やかである。
次回以降どのような御掃除を命じられるか、そして、いかに乗り越えて行くかが楽しみである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2020年1月6日
- 読了日 : 2020年1月6日
- 本棚登録日 : 2020年1月4日
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