読後感のよい痛快な物語です。
菜の花の道 ー 千成屋お吟シリーズの2作目
2022.03発行。字の大きさは…小。2022.05.22読了。★★★☆☆
うば桜、菜の花の道、葛の裏風、の短編三話。
よろず相談事を受ける千成屋は、お吟と、手代の千次郎、與之助とが力を合わせ、それに元北町奉行所定廻り同心の青山平右衛門とで悪を退治する痛快な物語です。
三話の中で、特に、想いあう二人が犯罪者として無実の罪で藩から追及されながらも気持ちを貫いた「葛の裏風」が、一番印象に残りました。
【千成屋】
元北町奉行所同心の青山平右衛門が現役の時に、青山より十手を預かっていたお吟の父親丹兵衛とその手下の千次郎、與之助が丹兵衛が亡くなった後。千次郎と與之助は、お吟が営んでいた千成屋で手代として、千成屋で営んでいる相談事を受けます。元同心の青山は、隠居して倅に家督を譲り、倅の嫁に気を使い屋敷に居られなくなり千成屋で相談事の手伝いをします。
【読後】
藤沢緋沙子さんの本は、やわらかく、人情味豊かで、無駄な文章がなく、展開も早く、毎回読むのを楽しみにしています。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
時代小説
- 感想投稿日 : 2022年5月22日
- 読了日 : 2022年5月22日
- 本棚登録日 : 2022年5月7日
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