父と子と 新・戻り舟同心 (祥伝社文庫)

  • 祥伝社 (2017年4月12日発売)
本で見る
4.10
  • (3)
  • (6)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 32
感想 : 5
4

南町奉行所の永尋(ながたずね)掛り二ッ森伝次郎の活躍の物語です。

南町奉行の坂部肥後守は、定廻り同心を勤めあげ、倅に代を譲りはしたが、今尚衰えを見せず血気盛んんな者を「永尋掛り」として市中の探索をする職を設けた。永尋掛り同心、二ッ森伝次郎68才は、倅の新治郎が定廻り同心、孫の正次郎は本勤並として南町奉行所に出仕している。

永尋とは、迷宮入りの事件です。
本勤並とは、11ある同心の役格のうち下から3番目です。

此度は、京都を中心に西で盗みを働いていた、大盗賊夜宮一味の前の頭である長兵衛が、仲間の金を盗んで逃げた富蔵を追って江戸へ入り富蔵を追う物語と。長兵衛が、13年前に高井戸の剣術道場の前に捨てた娘妙5才を探す物語が重なっています。

【読後】
字が大きく、展開が早く、読みやすく、面白かったです。奉行所では、一家で1人だけが正規の役職に就けます。このために伝次郎が隠居して、倅の新治郎が定廻り同心になります。孫の正次郎は、新治郎が、隠居するまでは、正規の役職に就けず見習のままです。
このシリーズは、3冊目「鳶」を図書館のリサイクル資料として持っていたので1冊目、2冊目をブックオフで購入しました。
~~~~~~~~~~~~~~~~
新・戻り舟同心シリーズ一覧
03.鳶
02.雪のこし屋橋
01.父と子と   2024.06.18読了
~~~~~~~~~~~~~~~~
「購入」
父と子と ― 新・戻り舟同心シリーズ1作目《文庫本》
2017.04発行。字の大きさは…中。2024.06.15~18読了。★★★★☆
Webで発注して、ブックオフで220円で購入2024.06.14

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2024年6月18日
読了日 : 2024年6月18日
本棚登録日 : 2024年6月3日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする