・「ミュンヘンの小学生」を読みシュタイナー教育に強く惹きつけられてから2年。やっと本書を読む気になった。
・あれから毎年シュタイナー学園の学園祭に足を運んだりして、この目で色々確かめてみたりもした。
・けどなかなかこの本を読む気になれなかったのは、「ミュンヘンの小学生」を読んだあとのようにベタ惚れしてしまうのが怖かったからかもしれない。
・今回はフミの成長とともに、シュタイナー教育に驚き感動していた前作とはまた違ったアプローチがされている。小学生〜のあとにこれを読むとかなりしっかり理解できる。
・しかしやっぱり、今回も素晴らしいと思わずにいられなった。
・フミは数年シュタイナー教育から離れていただけあって、冷静な視線でシュタイナー教育を嘲りもしている。そんな彼女を通して日本の教育にどっぷりの俺たちがシュタイナー教育をどう見るか、どう受け止めるかを疑似体験できた。
・頭のいい子が逆に問題児として扱われる。成績のいい子を単純に持て囃すのとどっちが本質的かと考えさせられた。
・あとはフミ自身の大人になってからの感想を是非知りたい。次はフミの著作を読んでみる。
・卑怯なもので、どれだけ感銘を受けて心酔しても、卒業生が「シュタイナー教育を受けたことを後悔していないか」なんて事を知りたく思っちゃうんだよね。普通の公教育だったら後悔も何も、みんな同じだからな。でもそれって、人と違う道選ぶ場合は必ずそうじゃないか。ただ、小学校ってのは親が選ぶから、本人が選ばないからそこでビビってるわけだ。いいと思ったなら自身を持ってわが子に与えるくらいに思えないと、踏み出せないかもな。
- 感想投稿日 : 2008年6月5日
- 読了日 : 2008年6月5日
- 本棚登録日 : 2008年6月5日
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