メトリックはとても優れてると思うけど、過去の日本の度量衡も知ってみると感覚的に把握しやすいものが多くてそれなりに意義があったなあという感想。尺が歩幅を元にしているとかは確かにわかりやすい。まあ楽しく勉強になった雑学本だね。

2024年4月24日

読書状況 読み終わった [2024年4月24日]

うーん、そんなに面白くなかったな。種が気になって読んだけど結局種明かしはつまらなかったなー。確かに意表はつかれたけどさ、こんなレッドヘリングはつまんないな。これ読んで「女性は怖いな。女性は強くもあるな。」とか思うほどウブじゃねーよ。読ませる力は流石だけどね。佐藤正午は津田伸一ものしか面白くないのかなあ?

2024年4月21日

読書状況 読み終わった [2024年4月21日]

なんだろう。めちゃくちゃ面白かったんだけどこの気持ちをうまく言葉にできないな。結局愛の話なんだけど津田伸一が冗談と皮肉を言いまくってめちゃくちゃにするから訳がわからない。プロットがテクニカル過ぎて感情がついていかないような、なかなか面白い小説体験… 全く独立した物語でもあるけど、「鳩の撃退法」の主人公の津田伸一が出てくる前日譚でもあって、両方読んでると楽しめるね。長谷まりとの関係がどうにも切なかった。なぜ津田伸一はこうまで破滅的に生きなければならないのかに興味は尽きない。しかし佐藤正午はめちゃくちゃうまい。テクい。

2024年4月17日

読書状況 読み終わった [2024年4月17日]

過去読んだ東山彰良で一番面白くなかった。文章や言うことは外連味ばかりなのに中身のない元引きこもりの19歳が酒とタバコを覚えていきなり一人前の男のように振る舞う様はなんだかみてて恥ずかしいし違和感ばかり覚えた。世の中を拗ねて斜めに見たモノローグが村上春樹の劣化コピーのようで媚びを感じた。それでも東山彰良なので「なにか」があるかと期待して最後まで読んだけど、つまらん本だった。若い主人公なのに成長と言ったものを全く感じさせてくれず、特にどこにも思い入れもできなかった。残念。

2024年4月13日

読書状況 読み終わった [2024年4月13日]

いやあめちゃくちゃ面白かった。相変わらず天才的で圧倒的な文章。自由奔放、縦横無尽。ただ面白かったのは文章なんだよなあ。あと俺気づいちゃった町田康って漫画で言ったら吉田戦車とか漫⭐︎画太郎みたいな不条理・ナンセンスな作品を描く作家とおんなじだなと。インパクト凄くてびっくりして大笑いして、でもまあ物語の深みとか感情移入とかではないんだなと。癖になる作家だけど、飽きるのも早そうだなあ。口訳古事記を買ってあるのでそれ読んでからまた考えよう。

2024年4月22日

読書状況 読み終わった [2024年4月22日]

ひえー面白かった。このメタな物語世界に完全に飲み込まれてなにが事実(小説の中の)でなにが小説(小説の中の)なのかが渾然一体となるのを最高に楽しんだ。言ってみればずるいんだけど、とても技巧的でもある。類を見ない構造でめちゃくちゃ面白かった。時系列も視点も作中の事実も創作もさまざまな伏線と共にかなり激しく移り変わるので、答え合わせに今すぐ再読したいほど。なにひとつスッキリしないんだけど読後感は悪くないし、強い余韻を残した。作中で誰かに用いさせた表現をその後主人公がしつこく使うあたりがなんか好きだった。あと、登場人物が誰かの喋り方をそれつまんないですよ、とか評するのがなんだかが印象的だった。ところで津田伸一はマウスを左って左利きなのか?

2024年4月8日

読書状況 読み終わった [2024年4月8日]

うん面白い。物語的にどうかはまだ半分読んだだけで評価はできぬが、小説としての技法・手法が面白くて素晴らしく、いやこれルール違反じゃない?って感じでとても楽しめる。と言うか、では何が真実で何が創作なのか?などとそもそもこれは小説なんだがな、と言った気持ちで読んでいる。とてもメタな小説で面白い。映画を観てから読んでるので、いかに映画が舌足らずであるかがよくわかる。ここ省略しちゃダメじゃん?って箇所が多すぎるのでやはり映画化は愚策。下巻にも期待。

2024年4月6日

読書状況 読み終わった [2024年4月6日]

なんともスッキリしない終わり方だよ。主人公殺しまくるしな。どうせ架空戦記なんだから北朝鮮が半島統一とか日本が半島支配とか思い切ったことやれよ森先生さあ。誤字や表記揺れに耐えて11冊も読んだのに酷いよ。戦局が膠着してからは読みどころも特になかった印象。やれやれ。最終巻読みかけで放置してたのをやっと読んだ。全部読むのに5ヶ月かかったw

2024年3月31日

読書状況 読み終わった [2024年3月31日]

んー、なんかこの巻は盛り上がらなかった。父親の紹介巻みたいな感じ。大アクションもないしつまんねーなー、武器の説明も雑だなー、と思ってたら、終盤の結衣と凜香のシーンでブワッと泣いた。またハイテンションに戻るのかなー。とりあえず次巻で様子見。

2024年3月29日

読書状況 読み終わった [2024年3月29日]

いやー圧倒的。文庫で800ページ以上あるのに巧みな文章とこれ以上無いような詳細な心理描写で読まされた。しかも真面目ったらしく書いてるのに笑わせてくるから凄い。町田康すげえ。しかしこいつは自分だけが考え過ぎると思い込んでただけなのか、本当にそうだったのか、どっちなんだろうなあ、と思いながら読んでた。ただ、物語としてはこういう破滅的な終わり方は好きじゃ無いから後半は読んでて辛かった。しかし葛城ドールはなんだったんだ?いや答えはいらんのよ。いくつも解釈は出来るよ?でもそういうの俺いらんのよね。海外出張中に読み始めて帰りの成田エクスプレスでちょうど読み終わった。

2024年3月18日

読書状況 読み終わった [2024年3月18日]

面白え。二編目の「河原アバラ」は大笑いしながら読んだ。なんだろなーこの世界観。支離滅裂で捨て鉢な危うさとシュールなおかしみのバランスが最高だなあ。めちゃくちゃ文章うまい。

2024年3月3日

読書状況 読み終わった [2024年3月3日]

とても良かった。柚木麻子は打ちのめされた人たちを描くのが本当にうまい。そしてそこに救いの手を上手に差し出して毎回泣かせてくれる。アッコちゃんシリーズは元気になりたい時に読んでほしい。疲弊した人を描く上手さや観察力がナイルバーチの女子会みたいな作品にも活かされてるのが面白いな。今作では今まで謎だったアッコさんの人物像も垣間見られて面白かった。それにしても1行に10文字くらいの文字組みでスカスカ過ぎだろ。

2024年2月28日

読書状況 読み終わった [2024年2月28日]

ごめん、なんというか、超チープ。素敵な事を書いて素敵と思ってもらおう、っていう内容。素人のブログ。平板で単調。都合よくどの片想いも両思い。なんら感情を揺さぶってくれなかった。

2024年2月22日

読書状況 読み終わった [2024年2月22日]

アッコちゃんシリーズ面白いな。一応連作中篇ぽいけどアッコちゃんシリーズ2話とそのほか2話。町田康のカオスな文章の後だとベタでどストレートで清々しいくらい。あー俺もアッコさんみたいな人にこんなこと言ってほしい。2話目と3話目は泣いた。くそー柚木麻子やるな。こんな直球でに泣かせてくるとは。なんか疲弊しきった人たちが少し救われる話で泣かされちゃうのは、俺も疲れてんのかなあ?

2024年2月19日

読書状況 読み終わった [2024年2月19日]

な、なんだこの小説。文章がめちゃくちゃ面白いだけで内容なんにもないぞ。でもなんかかなり強烈な印象を残してくな。こんな異様に体言止めの多い文章ってか小説は初めて読んだ。この文章は俺の知ってる散文の範囲をギリギリ超えてる。散文の可能性を破綻しないながらも新しく規定してるようにすら思える。自由奔放で天才的な語彙の選択と唯一無二のリズム感で書かれる文そのものがエンターテイメントだわ。大笑いしちゃうよ。しかし、くんくんに、とか、げっつい、とか聞いたことないよ町田語??まあ、先に読んだエッセイの方が文章も洗練されてて内容も面白かったかな。

2024年2月18日

読書状況 読み終わった [2024年2月18日]

人は酒で不満を解消しようとするが、人生とはそもそも楽しいものではなく、その認識を改める事により不満は消え、これまで見えなかった物が見えてくる。それによって酒をやめる事ができる。と言う内容があらゆる語彙を用いて縦横無尽かつ自由奔放でリズミカルな天才的としか言いようのない文章で書かれている。しかも笑えもするんだ。もはや内容よりも文章に圧倒されてしまった。俺が興味あったのはなぜこの人が酒をやめたのかだったのだけど、そこは酒をやめようと思った考えが国道に落ちて死んだなどとわけのわからん説明がされててさっぱり要領を得なかった。なぜこれを読んだかと言うと今俺も酒をやめていて3ヶ月飲んでいないから。俺の場合飲酒時の問題行動が常識やらアレやらで許容される限度をはるかに越してしまったのが原因なのでもう少し明確な理由があるし、不満を解消するために飲んでいたというのは必ずしもそうなのかなあ?楽しくて飲んでた気がするけどな?と思って読んでた。ただ自分はアホだと認識を改めると良い、という部分のエッセンスには共感した。まあそれはいいけどこの人の文章は中毒性があるので小説も読んでみようと思った。文章にあっさり影響を受けてしまいそうで、この感想もそんな書き方になってるかもしれない。

2024年2月13日

読書状況 読み終わった [2024年2月13日]

へえー、柚木麻子はこんなどストレートな元気が出る話も書けるのか。めちゃくちゃいいなニコニコしたり涙浮かべたりして読んだよ。文庫200ページ弱で中篇4本って感じなんだけど、ページへの文字の割り付けがくそ少なくてこれ100ページの短編集にできるよね?東京ポトフの続編も読んでみたいね。あ、あるの?

2024年2月8日

読書状況 読み終わった [2024年2月8日]

結構夢中で一気に読んだけど、1日経って何が残ってるかなって思うとあんまり感動は残っていない。破滅的な展開は目が話せなかったし面白かったけど、残っているのはイカれた人間しか出てこなかったなって感想。まあわかるよ、相手に期待しすぎてそうならなかった時に怒る気持ちは理解できる。それにしても主人公はもう30過ぎてるのに距離感バグりすぎてるし、それなのに仕事はこなすし、結局親のせいとかなんかリアリティに欠けてる気はした。共感できないと楽しめないと言ってるシーンがあったけど、俺は共感できなくても感情移入ができれば楽しめて、それは似てるけど必ずしも同じ意味じゃないよなぁとか考えてた。ヤンキー女も反対に振りすぎだし、まあ過剰な物語だった。もうちょっと適当にやれよ極端なんだよ、って思ったかな。自分を受け入れられない大人ばかり出てくるし、まともな人間の出てこない物語。

2024年2月3日

読書状況 読み終わった [2024年2月3日]

タイトルが強烈なので読んでみたらすごく面白くて一気に読んだ。生きづらさを抱えた登場人物たちが少しずつ癒される話なんだけど、タイトルにもあるようにこれは誰かに話を聞いて欲しい、話を聞いてよ?って物語なんだと俺は読んだ(奇しくも話をしたくてなんちゃらキャストを配信し始めたその日の夜に)。そしてこの仲間たちとの出会いは単純に多くの人が友人や仲間を見つけて当たり前に(もしくは大変な努力をして)している事の大袈裟な再発明なんじゃないかとも思った。わかりやすく非モテ的な2人と一見恵まれてるけど生きづらい2人とあざとすぎるキャラ造形でそこはとても都合が良くて好きじゃないんだけど、まあ心が揺れるような描写がうまくて引き込まれた。親に原因があるとかトラウマのせいとかステレオタイプ過ぎるきらいもある気はするけど、それを超えて読ませる力のある物語だった。叫びが聞こえた。よかった。

2024年2月1日

読書状況 読み終わった [2024年2月1日]

読書状況 読み終わった [2023年10月4日]

うん面白かったよ。読者と同じように出てくる人物たちがどんどん成瀬を好きになってくのを見てて嬉しくなったよ。もうこういうキャラだって思って読んでるので前作よりも素直に楽しめたかもな。しかしこれ文庫なら100ページで済む内容じゃん?すぐ読み終わっちゃうわもっと書いて欲しいね。シリーズの今後にも期待しとく。

2024年1月30日

読書状況 読み終わった [2024年1月30日]

住民みんなが聾でも健聴でも手話で話していた時代があったアメリカの島の話。前半は島の成り立ちやどこから来た遺伝なのかにページが割かれて研究者でもない俺には退屈だった。後半は島の実際の姿を沢山のインタビューから活写しててとても興味深かった。ハンディキャップとは気まぐれな社会的カテゴリであると言うこと。社会のあり方について考えさせられる一冊。今後の自分のあり方に影響を残すと思う。訳者の後書きは言い訳くさくて要らないなって思ったけど、島について映画ジョーズの舞台だったとかかわぐちかいじのジパングに出てきたとかなかなか面白かった。最近ドラマや映画ばかり観てて電車の中で少しずつ読んでて大変読むのに時間がかかった。

2024年1月22日

読書状況 読み終わった [2024年1月22日]
ツイートする