躁鬱対談 (角川文庫 緑 250-31)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 1
5

『迷子』のカウンター脇に積んであった吉行淳之介コーナーから入手。和田誠さんの表紙もステキだったし、小説作品でしか知らない著者の語りの間合いがすごく良くてうっかり買ってしまったのだった。

「吉行さんは対談の名手と言われた人だったんですよ」「むしろ、こっちのほうで有名くらい」。マスターの言葉どおり、対談のホストがすごくウマい。でも、それは話術でもテクニックでもなくて、吉行氏の立ち位置や醸している雰囲気、大げさに言えば存在そのものがなせる技だったんだろうなと思う。

冒頭の田中小実昌さんとの対談では、コミさんのテキ屋時代に突っ込んでいく。まるで「行っちゃいけない」と言われる悪所に忍び込む少年のように。カルーセル麻紀のモロッコでの手術話には、もうモロにツッコミすぎているんだけど、なんかこうエロさに不潔さがない。モテ男だ。

なんでこんなに、居心地のいい臨場感が行間から漂ってくるんだろうと思う。きっと、このあたりに「名手」と言われるミソな部分があるんだろうな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 対談・エッセイ(日本)
感想投稿日 : 2011年9月30日
読了日 : 2011年9月30日
本棚登録日 : 2011年9月30日

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