The White Man's Burden: Why the West's Efforts to Aid the Rest Have Done So Much Ill and So Little Good

著者 :
  • Penguin Books (2007年2月27日発売)
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・政府が立てる計画ベースの発展アプローチは役に立たない。世の中を変えていくのは、5年計画を書くのに忙しい人ではなく、生活を少しでも良くしようと日々試行錯誤を重ねる、民間人たちである。

・国の経済発展度合は西欧諸国による殖民の歴史の長さに反比例する。当時の宗主国側の政府は何も知らない若手職員を植民地政府に赴任させるケースが多く、植民地化が途上国に進んだガバナンスを持ち込んだという主張は正しくない。

・国の経済発展度合は更に、IMFの支援時期の長さにも反比例する。
つまり、国が発展するためには、当事国が自分の力で試行錯誤することが不可欠である。

・「国際開発」という業界にはアカウンタビリティが存在しない。各関連組織は、よく知りもしない分野でてきとーに仕事をして、惨憺たる結果を残しつつもそのまま存続している。これを是正するためには、各組織が得意分野を専門とし、それぞれ担当分野での結果に責任を持つ仕組みを作るべきである。また普通の市場で行われるように同じ分野を専門とする複数組織の間に競争を導入し、成果改善のインセンティブを作るべきである。

【感想】

上記のように要約してしまうと、筆者が「計画立てるのはダメ」と言っているように聞こえるかもしれないが、筆者のメッセージはそうではない。計画立てること自体は良いし、むしろ必要なのだが「計画書が全て」になっているところが、国際開発業界の問題なのだ。

実際、世の中に計画書が増えすぎたため今度は「援助協調」という分野の仕事が生まれ、膨大な数の人たちが計画書を統合することに勤務時間を全てを費やしお給料をもらっている。はっきり言って、生産性の高い部類には入らない仕事と言ってしまって語弊はないだろう。

美しい夢を紙に落とすのにまるまる1年かけてる暇があったら、さっさと明日の生活が良くなるように行動しなさい、というイースタリーの考え方が私は好きである。私は断然、サックスよりイースタリー派。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: Economics
感想投稿日 : 2011年11月9日
読了日 : 2011年11月9日
本棚登録日 : 2011年11月9日

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