最初は何がなんだかよくわからなかったんだけど、途中から分かってきた。
以下、ちょっとネタバレ。
child abuseとそのトラウマの物語ね。親の暴力を狼男としてしか認識できないところに、トラウマをトラウマと認めたくない心理がよく現れてる。現在と過去が交代の章立てになっています。あと、主人公の呼び名が過去と現在で変わるから、はじめは少し混乱する。それがわかってくると俄然読みやすくなって、面白くなる。
2回目に最初の方を読み返すとなる理解が深まる。心理描写を描く英語の流れがきれいな本でした。文学的技巧も楽しめます。ただし好みは分かれるかもしれません。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
Children and YA
- 感想投稿日 : 2016年10月3日
- 読了日 : 2016年9月1日
- 本棚登録日 : 2016年10月3日
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