読書状況 読み終わった [2026年8月20日]

初めて読む作家さん。
あたたかい雰囲気の表紙に惹かれて手に取ってみた(タイトルロゴが特に素敵!)。
5話からなる連作で、すべて舞台は長野県にある「おやすみ処にしさわ商店」。メイン通りから少し外れた、ひっそりした場所にあるこのお店へ、みんな誘われるようにやってくる。
そこで店主・茜さんの作る料理やお店の雰囲気、そして旅の思ひ出ノートに心ほぐされ、お店を出る時にはみんな前向きな気持ちになれている。
どのご飯も美味しそうだし、旅の思ひ出ノートも読んでみたい。こんな間接的な交流、大好き。
爽やかであたたかで、読んでいてほっこりした気持ちになれる素敵なお話だった。
これまであまりおやきに興味がなかったけど、読んでいると無性に食べたくなるなぁ。しばらく私のおやき探しの旅が始まりそう。

2026年8月6日

読書状況 読み終わった [2026年8月6日]
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読書状況 読み終わった [2026年5月22日]
カテゴリ 2026年読了

転職してきた部下にあたる男性に恋をする男性のお話。
このお話にのめり込めるかどうかは主人公の門倉課長を好ましく思えるかどうかな気がする。私には無理だった。
ずっと門倉さんがグルグル独白している様子で物語は進み、どうして部下の加瀬さんに恋したのかよく分からないまま。
周囲の人にヤキモチ焼いたり自分の情緒をまったくコントロールできていなくて、色々上司失格すぎて何度も途中で脱落しそうになった。仕事に私情を挟みすぎ。

2026年5月7日

読書状況 読み終わった [2026年5月7日]
カテゴリ 2026年読了

やばい!めちゃくちゃおもしろかった!
タイトルは『できない男』で帯のキャッチコピー『青春時代に青春できなかったすべての人に捧ぐ――』、そして表紙のイラストはなんとも情けない表情の男性。
どんな情けないメンズが主人公なんだと読み始めたらめちゃくちゃおもしろかった。額賀さんの作品で一番好きかも。お仕事小説としてもおもしろかったし、むしろこれはもう青春小説なのでは?
仕事も何もかも冴えないデザイナーの荘介と、キラキラした世界の住人で仕事のデキる裕紀。真逆なふたりだけど、共通点は『できない男』であること。そのふたりがそれぞれの視点から人生を見つめ直してもがいて行くお話。
パッとしない日々を送っていた荘介が裕紀の会社と仕事をするようになって成長していく様子や、人間関係に揉まれる姿が読んでいてとても気持ちよかった。
仕事をそつなくこなす裕紀は裕紀で人生の分岐点に立ち(立たされ?)、それでも最後は逃げることなく決断を下すシーンは豪快で最高だった。決めた時から生き生きした顔をしているんだろうなと容易に想像できたし、どんな場所でも成功しているだろう未来を思い描くことができた。
荘介も荘介で最後の最後にどんでん返しをやってのけて、めちゃくちゃ笑ったし読んでいて本当に楽しかった!荘介のパートナーはこの人しかいないよな、と納得。そして大満足(宇崎さんには本当にお気の毒というかどえらいもらい事故だけど…)。
ふたりとも、『できない男』卒業おめでとう!そんな爽快なラストだった。
それにしても南波さんがボスとして格好良すぎる!

2026年5月6日

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読書状況 読み終わった [2026年5月6日]
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本好き、お仕事小説好きの人に全力でオススメしたい1冊。
本当に、本当に始まりから終わりまで最高だった。
働くことの意味、苦労、楽しさ、そして人間関係。仕事にまつわる色んな要素がここに詰まっていた。そして印刷会社が舞台なので、そこにさらにシビアな業界の現実まで加わる。
私は本を買う時値段を確認しない(服とかカバンは絶対値札見るのに不思議ではある)ので、レジで初めて金額を知って「結構するな?」と思いながらお会計を済ませる。その時、昔は◯円が当たり前だったのに、今は何百円も値上がりしているんだということを知る。けれどそんなことがあっても本を買うことはやめないし、買う量も減らないと思う。
それでも、日々出版量が減っていく現実。印刷会社さんからしたら不安な未来だと思う。新聞広告の数も昔に比べて随分減った。
この本にはそんな未来を受け止めつつ、戦う人たちの姿があった。反りが合わない人も、仕事への向き合い方が違う人もいる。でも、1冊の本を仕上げることはチーム戦なのだと教えてくれる。各持ち場の人たちみんなの力が合わさって、造られる本。
きっとこの業界以外でも同じことが言えるだろう。今仕事がつらくて少し後ろ向きになっていたけれど、もう少し前を向いて頑張ってみよう、そう素直に思わせてくれた。
工場の野末さん家族のことが読みながらずっと気になっていたので、エピローグで関係の修復の兆しが見えてホッとした。
私も工場見学に行きたい!

タイトル通り、エンドロールで締める演出もニクくて最高だ。

2026年4月26日

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読書状況 読み終わった [2026年4月26日]
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読書状況 読み終わった [2026年4月10日]
カテゴリ 2026年読了

お勝手のあんシリーズ第12弾。
時代が動き出している感じがする、そんなヒリヒリした空気をまとった12巻だった。
異人さんの話題が大きくなり、そしてついにやすの目の前にも…。お医者さんのヘボンさん。今後にも大きく絡んできそうな存在だなぁと思っていたら、タイトルにもなっていた女剣士・琴さんもさらに登場し、最初から最後までなんだかにぎやかだった。
琴さんは真っ直ぐでとても心根の美しい人で、やすと仲良しさんになってくれるといいな…と思っていたら最後にお別れが訪れ…。でもきっと今後の展開に重要なキーマンだろうから、また無事会えると信じています。
離れ離れになっていた弟ともまさかの再会を果たし、やすが本当にいろんな人と巡り合った1冊だった。ふたりはこれからやりとりを重ねて、いろんなことが語られていくんだろうな。
ただ気になるのが、やすの身の上の話が何か大きな問題をはらんでいそうなこと。
やすには、何者でもないそのままのやすでいて欲しい。そんな複雑そうなバックボーンは求めていないのよ〜!と少しドキドキしてしまっている。
情勢もなんだか落ち着かないし、次の巻がどうか幸せに満ち溢れていますように…。

2026年3月31日

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読書状況 読み終わった [2026年3月31日]
カテゴリ 2026年読了

泣くな研修医シリーズ第8弾。
病院を辞めて、福島の地域医療へ携わることにした隆治。なんだか色々唐突すぎて、隆治の悩みだかとか思考回路についていけないまま物語は進んでいった。
外科医がメスを置くというのは相当な覚悟が必要だという割に、結構サラッとしていて軽く感じてしまう。
福島の病院に院長として就任してそのまま長く過ごすのかと思えば、結局1年もおらず…一体なんだったの??というのが読み終えた正直な感想。離島の診療所に行った時も思ったけど、隆治は患者さんと深く関わるタイプだからこういう地域医療の現場は向いていると思う。だから当面はここで過ごしてみて欲しかったなとも思う。でもあまり長い期間外科医から外れるとキャリア的にはよくないってことで軌道修正されたのかなぁ、とか色々悶々としてしまう。
今後の医者人生においてこの経験は財産にはなるだろうけど…。
福島の病院でも色々な人と出会い別れがあったけど、途中で嫁探しの旅なのか?と思ってしまって、読みながら白けたのも深く物語に入り込めない要因かもしれない。
最終的に他に院長を志願する人が現れて隆治は病院を去るけれど、あれだけ人が集まらない集まらないと言っていたのにそんなにすんなり!?と驚いた。もっと何冊かに渡ってこの病院で過ごす隆治が見たかったなぁ。
今回は自分には合わない内容だったけど、大好きなシリーズではあるので次を楽しみに待ちます。元の病院に戻るわけはないだろうから、次もまた新たな病院でのスタートなのかな。

2026年2月27日

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読書状況 読み終わった [2026年2月27日]
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『赤と青のガウン』を読んでからというもの、すっかり彬子女王のファンになってしまった。エッセイはどれも読みやすく、そして彬子女王の人となりが現れている。書かれる文章もとても私好みだ。
普段あまりエッセイに興味を持たないけれど、彬子女王となれば話は別!と、今回のこちらの本も手に取った。
挿絵のふんわりとした雰囲気が作品にもよく合っていて、とても素晴らしかった。
皇族の方で自分とは生きるステージがまったく異なる存在なのに、それなのにもし街なかでお会いしたら「あ!彬子女王!」と普通に声をかけてしまいそうな、そんな親しみやすいお人柄が文章によって伝わってくる。
側衛さんとのやり取りも、学生さんや地域の人々との交流も、どれも変に肩肘張らずリラックスした様子で和んでしまう。
色んなことに興味を持って色んな公務をされてとてもお忙しそうだけど、これからもお体を大事に日々楽しく過ごして欲しい。そしてまたその日常をエッセイという形でお裾分けして欲しい。

2025年12月26日

読書状況 読み終わった [2025年12月26日]
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中山さんの新作、ワクワクしながら手に取ったけど、このお話はトンデモすぎて自分にはハマらなかった。ブラック・ジャックみたいなすごい外科医(でも医師免許を持っていない?)と、彼を支えるメンバーのお話。
読みながら、私は人間味のある登場人物が好きなんだなぁと改めて思った。ここに出てくる人たちは完璧すぎて気持ちが白けてしまうというか、物語の世界に入り込めない。
シリーズ化しそうだけど、次はいいかなというのが正直な感想。

2025年12月22日

読書状況 読み終わった [2025年12月22日]
カテゴリ 2025年読了

なんてん長屋シリーズ第2弾!
続きありそうだな〜と思っていたら本当にあって嬉しかった!
4つのお話が収録されていて、どれもちょっとした騒動をおせいを始めとする長屋の面々が解決に導く内容だった。
そのどれもこれもがおもしろい。
おせいは巻き込まれている感じだけど、意外とお染さんがいい活躍を見せていて、そして長屋の暮らしにとても馴染んでいてそこも良かった。
どれも人情味あふれるお話なので読んでいて気持ちがいい。
おせいは春次郎といい感じになるのかと前作では思っていたけどどうもそんな感じではなさそうだし、これはこれからいい感じの人が現れて、でも結局おせいと結ばれるわけではなく…という流れが毎度のスタンダードになっていくのかな?
次のお話も楽しみ!

2025年12月9日

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読書状況 読み終わった [2025年12月9日]
カテゴリ 2025年読了

過去に囚われた幼馴染ふたりのお話。
そう言えば読んだことなかったなと手に取ってみたけど、あまり響かず…。
三浦さんのお話って前評判がかなりいいので毎回ワクワクした気持ちで開くけど、多分私自身あまり三浦さんの世界が得意ではないんだなとようやく実感した。
登場人物が漫画っぽいのかな(漫画大好きだけど、小説ではなぜか違和感を覚えてしまう)。特に巻末の番外編はその感じが強くて苦手だった。でも好きな人にはめちゃくちゃ刺さりそうな青春像。

2025年12月5日

読書状況 読み終わった [2025年12月5日]
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なんだかすごいお話だった。
ゴリラが私たちと同じように考え、理性を持ち、そして言葉を話す。
ローズというゴリラが見せてくれる景色は素晴らしいものだった。
ジャングルでの生活、ゴリラの習性、そして同じゴリラ同士であっても言語がないために正確な意思疎通が難しいこと。
好奇心旺盛なローズは言葉を話せないゴリラではなく、人間に興味を持ち、もっとたくさんの人と話をしたいと熱望する。そして様々な人の野望に巻き込まれながらも生まれ育ったカメルーンからアメリカへと移住し、アメリカの動物園での生活が始まる。
ここまでとてもおもしろくワクワクしていたけれど、動物園で起きた射殺事件、そして始まった裁判は急な流れすぎて(これがメインテーマなのだけど)展開についていけなかったのが正直なところ。
それまでとても丁寧にローズの生活を描いていて、冒頭にあった裁判のことなんて忘れてしまうくらいじっくりしっかり時系列に沿って描写されていたのに、オマリとの関係はあまりにも省略されすぎていて、本当にローズはオマリを大切に思っていて裁判を起こしたの??と疑問を抱いてしまった。
それともじっくり愛を育んで…なんてものはゴリラ界では存在せず、群れに入ったら即ファミリー!の思考になるものなのだろうか。だとしたらローズの怒りや裁判へかける意気込みも理解できる。
裁判への動機や心理は私自身少し置いてけぼりを食ってしまったけど、それでもローズの姿は格好良かった。最後の選択も素敵だった。
何より、ローズはリリーという親友を得ることができた。私はそれがとても嬉しかった。

2025年10月19日

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読書状況 読み終わった [2025年10月19日]
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主人公の美空は、毒親に育てられた故にか自分に自信がなく人の顔色を伺うタイプ。シングルマザーとなりひとり娘を育てる生活にも疲弊し、明らかに負のスパイラルへと陥っている。
最初はオドオドして自己肯定感も低い美空だったけど、週に一度だけ家にやってきてサポートしてくれる義理の弟や、職場の人、そして保育園で出会ったママ友との関係によって、少しずつ逞しくなっていく。娘のひかりという唯一無二の存在によって、ブレなく取捨選択ができるようになっていく。心に余裕ができると、美空自身もゆとりが持てて視野が広くなっていく。
その過程が丁寧に描かれていて、読みながら美空を応援してしまう。
子育てを通して美空自身が不遇な子供時代であったことに気付き、心を痛める姿はつらい。けれど、だからと言って同じような目に自分の子どもを遭わせるのではなく、負の連鎖は断ち切ってしっかり慈しみ、ひかりに向き合う姿勢が本当に立派だった。
もし、義弟がそばにいなかったら。職場や保育園でこの人たちと出会えていなかったら。美空とひかりの生活はまた違ったものになると思う。母親との関係もズルズル続いて、より生活に侵食され壊されていたかもしれない。
そう考えると、人と人の縁というのはなんて尊いものなんだろう。手を差し伸べてくれる人がいる、それに救われる人がいる。そして、次は自分が手を差し伸べられる。こういう正の連鎖が続きますように。

人の優しさに触れられる瀬尾さんのお話、本当に大好きだなぁと改めて思った。

2025年10月12日

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読書状況 読み終わった [2025年10月12日]
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タイトルに惹かれて手に取ったけれど、少し消化不良。

高校に馴染めず不登校となった孫の女の子と、近くに住む祖母かひょんなことから一緒に出かけるようになり、色んな場所の団地を訪れてご飯やカフェを楽しむ話。
それまでは『おばあちゃんと孫』の関係でしかなかったふたりが、より親密になり絆を深めていく様子が素敵。
70歳になったおばあちゃんも終活を考えるのではなく、むしろこれからしたいことを見つけてとても前向きに過ごしている。だからとてもお話全体があたたかい。
おばあちゃんと過ごすうちに孫の女の子も自分のやりたいことを考え始め、とてもきらきらしていた。

結局高校はどうしたのだろう? 辞めたいと言った本人を両親はかわし続けていたけど、そういった各所に散りばめられたものが回収されないまま蓋を閉じられたような気がして、冒頭の消化不良という感想につながる。
表面的なハッピーエンドではなく、もうちょっと深いところまで掘り下げてくれていたら良かったな。

2025年8月19日

読書状況 読み終わった [2025年8月19日]
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『署長〜』シリーズ第2弾。
今回も大森署・副署長の貝沼さん視点でお話は進む。相変わらず藍本署長の美しさにみんなメロメロになり、当の本人は嫌味なく愛想を振りまきながらも安定のマイペースさを崩さず…。
前作でとてもわくわくしたけど、今回も似たような感じなのでちょっと残念。
誰も彼もが藍本署長の美貌にやられるので、やられないキャラクターにも登場して欲しいな(竜崎さん以外で)。ワンパターンすぎてさすがに飽きてしまう。というかこんな面々で警察は大丈夫なのか?とさすがに思ってしまう(笑)。
でも今回で藍本署長がかなりいいところのお嬢さんだとお見受けしたので、次あたりは藍本署長を主人公に据えてみて欲しいなぁ。
一体何を考えているのか、本音を知りたい。
得体が謎すぎて『隠蔽捜査』シリーズのように気持ちが入らない…。

2025年8月2日

読書状況 読み終わった [2025年8月2日]
カテゴリ 2025年読了
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初読み作家さん。なんとなくタイトルに惹かれて手に取ってみた。
そしたらおもしろかった〜!
奉公先が潰れ、長屋でひとり暮らしを始めたせいのもとへ元奉公先の女将さんが押し掛け、あれよあれよとふたり暮らしがスタートする。
この状況に戸惑い、女将さんが自分の家から早く出ていくことを願っていたせいも、長屋や近隣の人たちとの交流を通して生活が馴染んでいき、女将さん自身もみんなに受け入れられていく。
大小様々な事件や問題が起こるけれど、個性的な長屋の面々と解決に導く。
この長屋で生活が馴染んでいく様子や、せいの心境の変化が読んでいて楽しい。
なんだか続刊がありそうな雰囲気?
あれば嬉しいなぁ!
本音を伝えあったせいと女将さんの様子や、春次郎との関係、どうなっていくのか是非読んでみたい。

2025年7月24日

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読書状況 読み終わった [2025年7月24日]
カテゴリ 2025年読了

離縁の調停を扱う公事宿。
確かに時代小説を読んでいると夫に離縁されて――という描写に出くわすけど、それは立場の弱い妻が三行半を言い渡されて家を追われる、だから調停のような場なんて存在しないとばかり思っていたけど、まさかこんなものがあったとは。
(三行半も本当にそのままの意味なんだと知ってびっくり!)
今回のお話のように女性に寄り添ってくれるようなものではなかったかもしれないけど、おもしろい取り組みだなと思った。
そこへ自身もろくでもない夫との離縁を望み、手代として働き始めた絵乃の物語をうまく組み合わせて、読み応えのある1冊に仕上がっていた。
色んな縁が重なり、こんがらったものはきれいに整えられ、正しい方向へ。
どんな風に終わるのかなとドキドキしていたけど、こんなにきれいに大風呂敷を畳むとは!やっぱり西條奈加さんのお話が大好きだと再認識した。そして、これまでの人生別れるばかりの縁だったけれど、繋がる縁もあったと気付く絵乃の心情がとても良かった。
なんだかシリーズものとして続きそうなお話だけど、どうなんだろう。キャラクターもみんな魅力的で、是非また次のお話で再会したいなぁ。

2025年7月10日

読書状況 読み終わった [2025年7月10日]
カテゴリ 2025年読了
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桂望実さんのお話は本当におもしろい!
文句無しの五つ星。

家が片付かない(片付けられない)人々のもとへ赴き、その人の人生の過去と未来に寄り添う整理収納アドバイザーの中村真穂。
家の中身ってかなりプライベートな空間で、尚且つ物が溢れて散らかった状態なんて恥部のようなもの。そこに招き入れてテコを入れていくなんて、かなりドライな関係かもしくはとてつもない信頼関係がないと出来ないと思う。中村真穂は後者のアドバイザーだ。
依頼者はみんな最初、派手な彼女の身なりに驚き訝しむ。けれど少しずつ会話をしていくうちに、ぽろりぽろりと心の奥底に眠っていた感情や気付かず取りこぼしていたことなどに気付かせてくれる。
なるほど、まごうことなく過去と未来の再編成だ。
5話からなる連作で、それぞれに依頼者となる主人公は異なる。みんな抱える事情や部屋の状態は様々で、けれど片付けが終わると揃って晴れやかな気持ちになる。前を向いて歩き始める。我が家もこの物語の人たちのように物であふれた散らかった状態なので、そこから抜け出していくみんなが格好いいなと思った。読み手としてその過程を共有させてもらって、よし、自分も頑張ろう!となんだか元気になれる、本当に素敵なお話たちだった。
そして第4話の『段ボールだらけのアパート』では、途中涙しそうになった。人との繋がりっていいな、そんな風に思った。
読後感最高で、みんなにオススメしまくりたい1冊!

2025年6月28日

読書状況 読み終わった [2025年6月28日]
カテゴリ 2025年読了
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続刊が出ているのを知らなかった。
しかも持ち運びしやすい文庫サイズで!(ありがたい)

前作を読んだ時もつくづく思ったけど、本当にこんな風に転職の相談にのってくれる会社ってあるの!?
もちろんここまで求職者のことを考えてくれることはないだろうけど…でも色んな仕事を紹介してもらえて相談にものってもらえて、本当にいいなぁと読みながら何度も思った。

今回も色んな求職者にスポットをあててお話は進む。
中には人生舐めてんじゃないよ的な人もいたけど、でも最後はそのヤバさに気付いてようやく必死になる様が見れただけでも良かったな。
他の求職者たちのお話は「分かる!」なものも多く、とても共感しながら読んだ。みんな転職きっかけに人生や自分自身を振り返ったりして、とても応援したくなる。これからのみんなの未来が明るいといいな。そんな気持ちにさせてくれる素敵なお話たちだった。
――と締めたいところだけど、恋愛要素はいらんくない???最後の最後で結構なダメージをくらってしまった。
これさえなければ次も楽しく読もう!ってなったけど…ちょっと悩んでいる。

2025年6月24日

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読書状況 読み終わった [2025年6月24日]
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任侠シリーズ第7弾。
『梵鐘』ってなんて読むんだろう…と調べたらそのまま『ボンショウ』と読むそうで、ようするに釣鐘のことらしい。馴染みのない言葉だったけど、読み始めて納得。今回の舞台は神社仏閣。
行事ごとや習わしを重んじる阿岐本組と相性が良さそうだなと思ったら、特にお寺の住職さんと阿岐本組長に通ずるものがあって、これまでにないくらいすんなり受け入れられていた。
地域住民たちと対立して揉め事は起きていたけど、これまでのように阿岐本組みんなで立て直し!という感じではなかったので、そこは少し物足りなかったかな。みんなそれぞれが自分の役目を果たしてはいたけど…。日村さんが胃を痛めそうなくらい思い悩んでいたけど…。
安定の読後感の良さで、読んでいるとコーヒーが飲みたくなる、そんな1冊だった。

次はどこが舞台になるんだろうと楽しみ。

2025年6月2日

読書状況 読み終わった [2025年6月2日]
カテゴリ 2025年読了
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『俺たちは神じゃない』シリーズ第2弾。
通り魔の犯人、高校時代の恩師…さまざまな人が患者としてやってきた。胸が熱くなるお話も多かったけど、今回は『白昼の5分間』と『患者名・剣崎啓介』が特に良かった!
『白昼の5分間』は特に緊迫した様子が伝わってきて、主人公である剣崎の手腕だけでなく、目の前で死にそうになっている自分の息子に対して、パニックなりながらも懸命に看護師として動くりさの姿が格好良かった!
一転、『患者名〜』では盲腸になって急きょ手術を受けることになった剣崎が、患者の気持ちを逐一知るハメになる様子がおかしかった。患者なのに働いたりしていて医者って大変だぁ…と思ったりもしたけど。
ピリリと緊張感が走るお話からクスリと笑えるお話まで、色々あって素敵な1冊だった。
なんだか相棒の松島が無敵すぎるけど、いつか松島を身近に感じられるようなエピソードも読んでみたいな。

2025年5月28日

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読書状況 読み終わった [2025年5月28日]
カテゴリ 2025年読了

泣くな研修医シリーズ第7弾。
今回は隆治の先輩、佐藤先生が主人公。いつもクールで頼れる先輩の内面が知れておもしろかった。
外科医として、そして女性として悩み揺れる様子は、隆治視点では知ることのできなかったものだ。佐藤先生は芯があって強い。指示も的確で医者としても頼もしい。でも当然ながら未熟な研修医時代もあり、そこで先輩医師に育てられ本人も努力したから今の佐藤先生があるんだよなと、読みながら納得してしまった。
その佐藤先生の新人時代を支えた、外科医の東凱先生が患者としてやってくる。東凱先生はこれがまた魅力的な人で、のっけからから好感しかない。快活で知識もあってそして包み込む優しさもある。人として魔性すぎる。
その東凱先生が病気に蝕まれ、人生の終わりに向かう姿は切なさを覚えたし、そして涙した。
でもその様子は佐藤先生の迷う心に新たな光を灯したようにも思う。さらに強くなって、でも優しさも纏って、佐藤先生はこれからも外科医として邁進していくんだろうなと思えた。
こうして佐藤先生視点のお話が読めて良かった。
凛子先生もかなり気になる存在なので、いつか凛子先生のお話も読んでみたいなと思う。

2025年5月17日

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読書状況 読み終わった [2025年5月17日]
カテゴリ 2025年読了
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