マタニティ・グレイ

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年3月1日発売)
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本棚登録 : 490
感想 : 88
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夫婦共働きで子どもはいらない、いわゆるDINKsの二人に、望まない赤ちゃんが出来た。共働きと言っても、旦那はフリーのカメラマンで低所得、出版社勤務の奥さんが家計を支える形なので、赤ちゃんが出来たことで今後の人生設計総崩れ。そんなところからお話は始まる。
ちょくちょく主人公の千花子は子どもが嫌いだ、欲しくなんてない、と言っているんだけど、なんとも説得力がない。なんだかんだで妊娠した自分を受け入れるのが早かったし。その辺は微妙だなぁとは思ったけど、生む決意をしてから色んな頑張りを見せる千花子に、自然と応援する気持ちがわいた。お金の心配している割りに、この夫婦の金銭感覚がおかしくて将来が心配にはなったけど(笑)、でもなかなか楽しく読めた。
最後、生んでからダラダラ続かず、スパッと終わってくれたのも良かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016年読了
感想投稿日 : 2016年5月2日
読了日 : 2016年5月2日
本棚登録日 : 2016年5月2日

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