人と人との関わりで生まれる
暖かい感情が描かれている、と感じた短編集でした。
人の感情はきれいなものだけでない。
汚ない感情、惨めさ、多数に紛れて他者を批判する弱さ、
そういうものも沢山ある。
でも、ふれると温かくて涙を流してしまう・・・
例えば、ただただそこに居てありのままの自分を受け入れてくれたり、
自分が道を見失っている時、大切な人が努力して輝いていることだったり
(「日傘のお兄さん」・「ハローラジオスター」のような)
そんなふれあいを私は大切にしていたい。
この本は、豊島ミホさんが大学を卒業して社会人になる前、
これが最後の出版になるだろうと思って出した本だそうです。
だから、とても思い入れがあるのだとあとがきに書かれていました。
(結局、その後も作家を続ける決断をされています)
4つとも、小さくでも力強い輝きを放つ素敵な本でした。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年11月2日
- 読了日 : 2013年11月2日
- 本棚登録日 : 2013年11月2日
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