もののあはれ (ケン・リュウ短篇傑作集2)

  • 早川書房 (2017年5月9日発売)
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本棚登録 : 956
感想 : 96
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なにかのフェアで買ったのだっけか?いや違うわ。これまでSFはおすすめだったり著者だったり古典だったりとで選ぶことが多かったから、ふらりと立ちよった本屋でタイトルだけのファーストインプレッションだけで買ってみようをやってみたのだ。
それなら2作目であることも納得がいく。SF棚では少し珍しいひらがなだけのタイトル、和風さ、ワビサビ。そんなものに惹かれて買ったのだね。
そういう意味ではなかなか良い勘をしてたのではないか。非常に楽しい時間を過ごした。
表題作の漢字を使った仕掛けも好きだったし、不老不死を巡る作品の結論もよかったし、最後の短編は古典ともリンクしていて新しい刺激を提供している。そういういっこいっこの仕掛けが刺さったんだろうな。
個人的な一番は宇宙人たちの記録法エッセイ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年7月21日
読了日 : 2021年7月14日
本棚登録日 : 2021年7月14日

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