欠陥案件って、手抜き工事なんかの見つかった物件のことかと思ったら、そうではないのですね。住人に体調不良が生じたり、幽霊騒ぎが起きたり。だけどその原因はオカルトではない。主人公の女大工・環奈が勤める建築会社の半間社長は、それを解決すること(だけ)が得意。
増改築を繰り返す家の話に、うおっ、これはウィンチェスター・ハウスのようだわと思ったら、半間からその名前が出てきてワクワク。
目上の優しい客に対して敬語を使わない半間。いくら自分で会社がもっているからといって、社長に対してあまりにエラそうな環奈。どちらもちょっと行き過ぎていてイライラさせられる部分はありますが、サクッと軽く読めるから、まぁいっか。「よろず建物因縁帳」のノリを少し思い出しますけれど、あっちのほうがちょっと重みがある分、個人的には好みです。でも、間取り図って、見ているだけで楽しいんだなぁ。
映画『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/0ca920789e47a5157dfbe21223d248b4
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
既読(2018年)
- 感想投稿日 : 2018年11月1日
- 読了日 : 2018年11月1日
- 本棚登録日 : 2018年11月1日
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