しゃぼん (集英社文庫)

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本棚登録 : 284
レビュー : 40
著者 :
Kazuko Ohtaさん 既読(2016年)   読み終わった 

表題作の『しゃぼん』のほか、『いろとりどり』、『もうすぐ春が』、『ねむりひめ』の4編を収録。うち、『ねむりひめ』は“女による女のためのR-18文学賞”で大賞と読者賞をダブル受賞した作品だそうですが、賞を過剰に意識して書かれた作品なのか、電車の中では読むのがはばかられるほどのエロ表現頻出。そのわりにちっともエロくない、半端なポルノ作品に感じます。『しゃぼん』は130頁ちょいの中編で、まもなく30歳になる女性が主役。何があったか無職で、宅配ピザ屋の店長を務める優しい彼に甘えまくり。お風呂に入るのが大嫌い、生理中はしょっちゅう血を垂れ流してソファを汚してしまう粗相ありという、女性としてどうなのよと言いたくなるタイプ。だからあまり好きにはなれませんでしたが、『いろとりどり』では『しゃぼん』にちらりと登場した小学生の女の子が主人公に。生意気このうえない彼女がなぜにそんなに生意気なのかがこの編を読めばわかります。『もうすぐ春が』では『しゃぼん』のピザ屋店長が見かけた中学生カップルの女子が主役。これも生々しすぎてキツイものが。ただのエロにならないためには重みが必要。そこが欠けています。

レビュー投稿日
2017年4月26日
読了日
2017年4月26日
本棚登録日
2017年5月10日
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