娼年 (集英社文庫)

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本棚登録 : 8878
レビュー : 1112
著者 :
Kazuko Ohtaさん 既読(2018年)   読み終わった 

映画版を観たときの状況が思い出深いものでした(って、たったの2カ月前のことですが)。同日に鑑賞した『のみとり侍』は、絡みのシーンがあるとは思わずに来ていた客もいたようで、特に私の隣席だった初老の男性は、そういうシーンが映るたびに顔を伏せる。えっ、そないに照れんでも。ところがこの『娼年』の客は、当然そういうシーンだらけとわかって観に来ている人ばかり。ギャップが面白くてとても印象に残っています。

そんな状況でしたから、読んでいる間もすべて映画版のキャストに頭の中で変換されてしまい、それが良かったのかどうか。そもそもホストや娼夫って、普通は会えない、未知の存在。どういうものか知れるだけでも面白い。女もセックスも退屈と断言していた主人公のリョウだけど、どんな相手も見下したりしていないことを感じられる言葉の使い方。相手をきちんと肯定的に見るし、裏表もないところが好きです。

松坂桃李が適役だったのかどうか、正直言ってわからないのですが、彼をイメージしてしか読めませんでした。映画版ではラブホの壁の内と外のまるでちがう会話が可笑しくて、原作もそこに注目。三浦大輔監督は上手く映画化していたなぁと思います。ありゃ?原作よりもむしろ映画の感想ですね。すみません。(^^;

映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/b6f54181ab99d1a334584961d941323b

レビュー投稿日
2018年7月31日
読了日
2018年7月31日
本棚登録日
2018年7月31日
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