春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

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本棚登録 : 6893
レビュー : 897
著者 :
Kazuko Ohtaさん 既読(2018年)   読み終わった 

もともと好きな作家ではあるけれど、古典部シリーズを読んだ折に、ラノベっぽいシリーズものより、もうちょい重い単体もののほうが好みだと思い、小市民シリーズには手を付けずにきました。読んでみたら、なんすかこの、決して爽やかとは言いがたい青春の楽しさは。

どういう理由なのか、高校入学と同時に小市民を決め込むことにした小鳩くんと小佐内さん。目立たず地味でいようと努めているのに、ふたりを襲う日常の謎。

ふたりが「恋愛関係にも依存関係にもないが互恵関係」という不思議。小鳩くんの側からしか書かれないので、小佐内さんのほうにも恋愛感情はないのかと訝しみつつ読みましたが、途中からそんな感情はこのふたりには邪道だとすら言いたくなります。

ちっこくて、控えめで、たまに察してちゃんで、時に背後霊のような小佐内さん。しかしその実……なキャラにもう首ったけ。彼女の過去に何があったか知りたいし、この先どうなるのかを見届けなければ。正義感あふれる堂島くんも外せません。

お一人様一個限りのタルトって、ピースやと思ったらホールかいとツッコミを入れたくなったりも。小佐内さんとハンプティ・ダンプティへ行きたい。

レビュー投稿日
2018年2月15日
読了日
2018年2月15日
本棚登録日
2018年2月15日
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