全訳源氏物語 中巻 (角川文庫 緑 20-2)

  • KADOKAWA (1971年11月30日発売)
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感想 : 12
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中巻は読むのに二十日もかかりました。
玉鬘のお話十帖は面白かったのですが、
それ以後、なんだか中だるみしてしまいまして。

しかしながら、この中巻の後半にもなってくると、いろいろな方々の行く末、運命が決まってきまして、なかなか面白かったです。

光源氏の玉鬘への恋とも言い切れないどっちつかずの想いを描写しているところは面白かったです。
求婚に来ていた蛍宮の前で、蛍を舞わせる場面が印象的でした。
自分は玉鬘へ妖しい想いを少なからず持っているのに、外の男の興味をひくことをする・・・罪な男ですね。

ですが、その玉鬘は、頭の悪い女房の手引きで、髭黒大将と結婚することに。
政略結婚ならまだしも、バカな女房のせいで、男性に既成事実を作られそのまま結婚、なんていうことがまかり通っていたなんて、平安時代の貴族の姫はかわいそうですよね。
自由もなければ、人としての尊厳もない。
玉鬘はその後何とか幸せに暮らすことはできたようですが。

それから印象的なのは、やはり柏木と女三の宮の密通事件に、夕霧と柏木の妻だった女二の宮の恋。
こういうドロドロに興味をもって惹かれてしまうのは、いつの時代でも同じことだったということでしょうか。
まさに平安時代版「真珠夫人」もしくは「牡丹と薔薇」というカンジです。


玉鬘から幻(&雲隠れ)まで。
下巻からは光源氏の子孫の物語です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本近代文学
感想投稿日 : 2008年6月1日
読了日 : -
本棚登録日 : 2008年6月1日

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