青が破れる

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レビュー : 27
著者 :
奈良ヒロキヒロキさん  未設定  読み終わった 

【青が破れる】
「いいのいいの、確率の問題だから、純粋に ー 死ぬとか生きるとか、わたしのは、健康と関係ないから」

「気まずいごっこ」
「気まずいごっこ?」
「お見舞いにきても、気まずいでしょ? 会話とか、不自然になるし。だから敢えてさらに気まずくし、気まずさをモヤモヤさせることなく、お見舞い客を安心させるこころみ」
「変わってますね」
「変わった病気にかかるとね、どうしても」

「ハルくんに、あいたいな」
「でも、くるなっていったんですよね」
「だって、ハルくんはかえるでしょ? 許せないの。死ぬこととか、病気に選ばれたこととかは、わりに許せるけど、許せるっていうか、許せる許せないのレベルじゃないし、『はぁー、まじか』って感じだけど、ハルくんがきたらかえっちゃうってことだけは、どうしても許せない」

『だが、ほんとうのことなんていえない。だれしも嘘はいやがるのに、ほんとうのことを伝えないことはやさしいことだとおもっている。いつも。』

『夏澄さんにあえた日、からまた次に夏澄さんにあえる日、を一日みたいに考えたい。その一日は不規則に伸び縮みする。前回あったのが一週間前だから、おれはまだおなじ一日を生きている気分だ。あえたよろこびに浮き沈みする期間をおえて、安定的にながれる一日の情緒を、なんとか生きているよ、って夏澄さんにつたえたい。』

『あいたいなら、あいにいけばいい。でももうそれは、「おれの夏澄さんへの恋情」ではなかった。あいにいったら、それはおれの欲情であり、夏澄さんの孤独であり、それは情熱を装うけど、しんじつは空しい。』

『ひとの感情に、いちいち対処しなくてもいい、とおれはおもった。それは途方もないから。』

「とう子、ぼくらかえるで、またくるからな、とう子、起きひんか? 目さめたらさみしならんか? とう子、かえるで、でも、な、またくるやし…」

【脱皮ボーイ】
『もし女の子とつき合えたら、水族館とかプラネタリウムとか行こう。セックスの合間に、いっぱい行こう。』

レビュー投稿日
2017年11月25日
読了日
2017年11月25日
本棚登録日
2017年11月25日
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