10代の時、若さゆえにおかしてしまった嘘と過ち。
それが連鎖していきながら、物語はどんどん進んでいきます。
あのひと言があの一つの行動が、自分にとって大切な人たちを傷つけ
そして命までも奪ってしまったということが分かった時
主人公同様、読んでいる自分にも激しい悲しみが沸き起こります。
道夫さんの本を読んだのは「光媒の花」に続いて2つ目で、長編はこれで初めてですが
人の感情を表す言葉の巧みさ、そして体や行動を比喩する巧みさは
すごい!のひと言。
この人の感覚はどこからくるんだろう。
誰もが甘く切なく感じる青春時代を思い出させるそんな1冊です。
そして誰もが蛇を持っているのかもしれません。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年2月17日
- 読了日 : 2013年2月17日
- 本棚登録日 : 2013年2月17日
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