球体の蛇 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年1月25日発売)
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本棚登録 : 212
感想 : 21
5

10代の時、若さゆえにおかしてしまった嘘と過ち。




それが連鎖していきながら、物語はどんどん進んでいきます。




あのひと言があの一つの行動が、自分にとって大切な人たちを傷つけ




そして命までも奪ってしまったということが分かった時




主人公同様、読んでいる自分にも激しい悲しみが沸き起こります。




道夫さんの本を読んだのは「光媒の花」に続いて2つ目で、長編はこれで初めてですが




人の感情を表す言葉の巧みさ、そして体や行動を比喩する巧みさは




すごい!のひと言。




この人の感覚はどこからくるんだろう。




誰もが甘く切なく感じる青春時代を思い出させるそんな1冊です。




そして誰もが蛇を持っているのかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2013年2月17日
読了日 : 2013年2月17日
本棚登録日 : 2013年2月17日

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