- おにたのぼうし (おはなし名作絵本 2)
- あまんきみこ
- ポプラ社 / 1969年8月1日発売
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昔話で聞く鬼は人々に悪さする怖い存在で、私が子どもの時は、悪いことをすると鬼が来て連れ去られると言われ(秋田県男鹿のナマハゲよろしく)、だからこそ節分には一生懸命に豆まきをして「鬼は外!鬼は外!」と息巻いた記憶がある(笑)。しばらくして浜田広介の「泣いた赤おに」を読み、人と仲良くしようとする赤おにの優しさと友だちの青おにの思いやりに涙しながら良いおにだっているんだな。って思った事を思い出しながら本作品を読み終えた。
私たちは知らず知らずのうちに植え付けられた固定観念で物事を見てしまう事があるが、それぞれに違うことを常に頭に置きながら広い視野で考えていく大切さを教えられる。
『おににも、いろいろあるのにな。にんげんにもいろいろいるみたいに。』
この声を聴き取れる大人でありたい。
2024年4月17日
- のぞく (日本傑作絵本シリーズ)
- 天野祐吉
- 福音館書店 / 2006年5月31日発売
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そこに穴があったら、隙間があったらあなたは覗く? 覗かない?
「のぞく」ことに何らかの恐怖感や罪悪感を感じない限り人は「のぞく」のかなぁ。
「のぞく」ことは、知らない世界に足をふみ入れることです!と書かれている。絵本に開けられている穴や隙間から色々のぞいてみよう。普段と違う視点で見ることは時に必要なことだと私は感じます。
2024年3月30日
- こひつじクロ (子どもの文学)
- エリザベス・ショー
- 童話館出版 / 2023年1月20日発売
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群れの中であるいは集団の中での「異なり」は個性として受け止め、受け止められていくなら素敵なことなのだが、なかなかそういかない現実がある。
目立たぬようみんなと同じになりたいと願うこひつじのクロだが、羊飼いのおじいさんはそんなクロに一言。
この一言がどんなに「個」に悩む一人ひとりの励ましと力になる事だろう。そんな言葉をかけられるオトナでありたい。
2024年3月23日
- 税金で買った本(3) (ヤンマガKCスペシャル)
- ずいの
- 講談社 / 2022年6月6日発売
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前に図書館漫画で「書店と図書館」の話で書店側が図書館があるおかげで街の本屋の売上が落ちるんだ! 図書館が本屋を潰すんだ!との言い分について図書館側は一冊の本に対して年間に貸し出せる人数はそう多くはないこと、自分が好きだと思う本を見つけた人は本を読むことの楽しさを知ることができ、本を読む楽しさを知れば自然と読書量も増え、本を読む習慣を身につけることができる。そうなると借りるだけじゃ物足りなくなる自分の手元に置きたい本が必ず出てくる。本を読む習慣の出来た人は自然に本を買うようになるだろうと。
つまり図書館ってのは自分で本を買って読むきっかけを与えてくれる所だと。
図書館情報学的には貸本屋論争といって図書館と出版社の対立は重いテーマになっていますが、図書館の働きは書店や出版業界を脅かすものではないと私は思いたい。
私たちの目には見えないところで図書館業務はいろいろな制約や制限の中で本と私たちを繋ぐ働きをしてくれているのだと改めて感謝したい。
2024年3月18日
- 税金で買った本(4) (ヤンマガKCスペシャル)
- ずいの
- 講談社 / 2022年9月6日発売
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図書館を利用していて思うことは、不特定多数が手にする資料ですから擦れたり汚れたりしていくのは致し方ないと思うが、やはり手にした者(借りた者)に、もう少し気遣う姿勢を持ってほしいと思う。私も図書館や友人から借りる場合があるが、手指を綺麗にして読むし、飲食しながら読んだりしない。弁償すれば良いという安易な考えは持つべきではないと思いますね。
さて、特別出演の麒麟・川島明さんはどこでしょうか? 26冊目おわりのページに出てくる人でしょうか? ちょっとしたこんなサプライズも面白かったです。
2024年3月15日
- 税金で買った本(2) (ヤンマガKCスペシャル)
- ずいの
- 講談社 / 2022年3月4日発売
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子どもの時に本に触れ、知りたい事を調べたり、読んでドキドキしたりワクワクした経験をもっていると、暫く本から離れた生活をしていたとしても、何らかのきっかけで本に戻れたりするのだろう。ヤンキー石平くんもそう。
読み聞かせに『三びきのやぎのがらがらどん』のチョイスは最高! 私も書棚から取り出して再読しようと思う。
2024年3月10日
- 税金で買った本(1) (ヤンマガKCスペシャル)
- ずいの
- 講談社 / 2021年12月20日発売
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ずいのさんの図書館での勤務経験を元に書かれてある「図書館だより」が簡潔で面白い。
「夜明けの図書館」埜納タオ著では「レファレンス・サービス」に光を当てて描かれ、「図書館の主」篠原ウミハル著では私立図書館を舞台に図書館の働きや児童書をテーマに、「鞄図書館」芳崎せいむ著ではありとあらゆる本が収められている鞄の中から海外の本をテーマに描かれているコミック本を読んだ。久々に図書館の仕事をテーマにしたこの本に出会えてワクワクしている。先に読んだ本よりラフ感があるが、どんな切り口で図書館の働きを描いてくれるのだろう。以降も楽しみだ。
2024年3月9日
- ぼくにもそのあいをください (絵本の時間 47)
- 宮西達也
- ポプラ社 / 2015年1月2日発売
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『力こそが大事なもの。強いことが大切なんだ』…『ちがう!』と誰も言い返せない。
そう、今を生きる私たちは真っ向から否定できはしない構図。けれど自らが何が一番大事で大切なのかに気づきそれを体現していくか、そのことが別の誰かの気づきになり繋がっていくことの尊さを感じずにはいられない作品でした。父の背中を見て「ぼくにも その愛を下さい」と言わしめる生き方を私も心がけたいと素直に思えました。
2024年3月1日
桜風堂店主の言葉に『本を読むとは他人の人生を生きるということだ。自分ではない誰かの人生を辿り、その心で生きてみるということだ。…ひとは、一冊本を読むごとに、きっと、その本の分だけ、優しくなれるんだと…。ひとは本がなければ、ひとりぶんの人生しか生きられず、…』と本を売るという仕事が大好きな理由のひとつとしてあげている。そうだよなぁ。と改めて思う。
本を読むことが習慣化されていればそんなに意識することがないのだが、普段あまり読書をしない人にとっては、何が良くって読むの? 何が楽しいの?って思いを持つらしい。ごくたまにだが、そう言われたりする。今度聞かれたら店主の言葉を伝えようと思う。その通りだと思うから。
現実では経験できない事。幽霊や不思議な奇跡も異星人の存在もここでしか味わえない経験が自由にできる世界!読書の醍醐味を感じます。合う合わないはあるでしょうけれど‥。
2024年3月4日
- ごん狐/手袋を買いに (エコトバ第4巻)
- 新美南吉
- 文研出版 / 2023年10月25日発売
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新美南吉の代表的な2作品『ごん狐』『手袋を買いに』をエモい絵本としてシリーズ4冊目に取り上げている。今回のコラボは私好みである。話の内容がイラストでよく表現されていると思う。絵本として最も大切なところだ。残念な事は今回も誤植がある事だ。
2024年1月3日
- マイブック:2024年の記録 (新潮文庫 ん 70-26)
- 大貫 卓也
- 新潮社 / 2023年9月28日発売
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ある日は日記風に綴り、ある日は読書記録やDVD鑑賞記録を綴る。いろんな使い方ができる優れもの。15年目。
2024年1月3日
中学校が舞台の図書室物語。レビューを拝見しても実に多くの方が同じような思いや経験をしている事が窺える。それだけここで語られる家庭や学校生活、カーストやいじめ、将来への不安や恋愛事情などが日常であり、誰もが経験しうることであるのだ。その只中にいる人にも、なんとか乗り越え大人になり回想する人にもそっと寄り添う本であろうと思う。
流す涙のネガティブなイメージからの変化。「優しい気持ちで流す涙で、…」
気づき。「誰も助けてくれないのは、助けてって声をあげなかったからだって。…」
なにもない、ただ好きなものがあるだけ。「いくつになっても、好きを始めることはできるもの。人間は、人に出会って…」
私の琴線に触れたフレーズである。読者一人ひとりに寄り添い、語りかけてくれるフレーズがあるでしょう。
言葉は生きていると感じます。現代小説ですから『若者言葉!?』(こう書く時点で私は古いのだが…)が使用されるのもわからないわけではないが(私なりに理解して読むも本意はあやしい)、数年後、その言葉は使われなくなりきっと「?」となるのかなと思ったりもしました。
2024年1月6日
単行本の帯に“走る。それしか、手立てはない。少年の焦燥と躍動する姿を描いた、青春小説の新たなる傑作!”とあり、なんらかの訳あってスランプとなるも、そこから前に進もうとするスポ根ものかと思いきや、予想だにしないストーリー展開で、胸の詰まりを覚えた。それぞれに背負うものは重いけれど、必死に乗り越えようとする姿に、感動する。
碧李と信哉の友情、絶妙な距離感、交わす言葉に清々しいほどの青春を感じ、嫉妬するくらい羨ましく思う。
ストーリーは終わっていない。それぞれがスタートラインに立ったところだが、私には希望が見えるスタートラインだった。
2024年1月14日
- くしゃみ くしゃみ 天のめぐみ (福音館創作童話シリーズ)
- 松岡享子
- 福音館書店 / 1968年8月1日発売
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くしゃみ、しゃっくり、いびき、おなら、あくびなどの生理現象を60年近くも前にユーモアにあふれる話として、今もなお受け継がれていることに驚く。まだまだ出会っていないこのような絵本に一冊でも多く出会いたい。
2024年1月6日
- きみのそばに いるよ
- いぬいさえこ
- パイ インターナショナル / 2023年8月18日発売
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月の満ち欠けとともに森の小動物らが語らうその言葉の掛け合いがとても安らかで、互いに添うことの中で育まれていく絆に深く感動します。大人になると、時に相手の優しさや愛を受け入れられなくなったり、意地を張ってしまう時がある。でもやっぱり思う‥。素直になろうって。大きく腕を伸ばしてその愛を受け取ろうって‥。
月齢カレンダーのような感じで今日の夜空の月と同じところを1頁づつ読むのもいいかもしれない。素敵なメッセージ絵本である。
2023年9月6日
- ごきげんならいおん (世界傑作絵本シリーズ)
- ルイーズ・ファティオ
- 福音館書店 / 1964年4月1日発売
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いつの時代も大人は偏見と先入観を子どもは自身の眼で本質を見抜くものだと感じます。一方、ごきげんならいおんは自分の居場所を離れることによって生じた大騒ぎを経験して自分の立場を知り、どうすることが互いにとって幸せなのか、調和や自由であるのかを知り得たように思うのです。
2023年は日本各地でクマの被害が多くありました。私の住む街でもクマやサルやシカなどの被害報告、事故報告が数件ありました。他の県では已む無く殺処分した行政や業者に多くの非難が殺到したとの報道もされておりました。そんな時に読んだこともありとても考えさせられました。猛獣が居るべき塀や檻や山から離れ、目の前に現れた時、私はこのフランソワ君のような対応はもちろんできない。一目散に逃げるか、襲われるかであろう。画面越しに観て、なぜ殺す!というのは簡単であるが、目の前に現れた時に、自分自身を家族を大切な者を守ろうとした時にどんな行動に出るかをよく考えてから非難するなら非難すればよい。ただ、私にはできない。立場によって正論がある。人にも動物たちにもだ。
2024年1月8日
- 私の好きな孤独 新装版
- 長田弘
- 潮出版社 / 2013年5月7日発売
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日々の付きあい、なりわいの内にひそむ明るい孤独と静けさのなかへみずから入ってゆく、エッセイ=散歩(walk)の書として書かれた。と筆者おぼえがきに記されている通り、日常の中にある本、映画、音楽をお供に孤独を楽しみ、ベストな時間でカフェを訪れ、コーヒーやパンを楽しみ、時にはウイスキーを楽しむ。今それができるのは贅沢と言われるかもしれないが、自分なりの孤独の楽しみ方を見つけ後の半生を送りたい。
2023年9月8日
挫折した「私」は講師(教師)とし高校に赴任するも生徒にも授業にも文芸部の顧問としても意欲的でない彼女が、生徒とのやりとりや授業での気づきなどによって再生して行く内容なのだが、不倫相手との日常生活も話の中心に流れている。講師(教師)であれ人間、不倫はないでしょ!なんて野暮なことを言うつもりはないけれど、厳しく律してきた者のタガが外れるとここまでになるという人間臭さをどこかで感じながらも、私的にはステージが高校・教師なので多少の違和感を感じました。
文芸部唯一の垣内くんの活動テーマは面白かった。殆ど手にした作品だが、どれももう一度読んでみようかなぁと思った。
2024年1月3日
- ないものねだりの君に光の花束を
- 汐見夏衛
- KADOKAWA / 2020年6月18日発売
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読むのが遅い私ですから、寝る前に読んで、早朝に読んで仕事へ行くのですが、その後の展開が気になって気になって、早く家に帰って続きをと思った作品でした。
おぅ〜、そこで繋がったかぁ。と感動したり、言葉の紡ぎに感動したり、「普通」である事、「特別」である事を今一度考えたり、SNSの発信のあり方なども考えたりと、本当に素敵な作品でした。
あらためて「普通」であることは「特別」なことであることを思い知らされました。あの震災の時も昨日までの日常を「普通」とし過ごしていたけれど、唯一無二の一日一日であることを思い知ったはずなのに‥。人も同じですよね。かけがえのないオンリーワンであることは誰もが知っているはずなのに受け止め、受け入れることを難しく思ってしまう。そんなこんなを考えつつ、読み終えました。光を感じる終わりも良かったです。
2023年8月24日
- ムーミンのたからもの (講談社の創作絵本)
- トーベ・ヤンソン
- 講談社 / 2005年8月11日発売
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ムーミンパパにもママにも、谷のみんなにもそれぞれ大切に持っている宝があるのに自分は何も持っていないと思ったムーミンが自分の宝物を探しに出るが、なかなか見つからない‥。見つかるのは谷のみんなに合うと思えるものばかり。
ムーミンは本当に谷の一人ひとりを普段から大切にし、想っているんだなぁと感じた。ムーミン自身にも目に見えずとも素敵な宝を持ち合わせていると思うのだがそれに自身が気づいていないようだ。
それは私たちの周りでも良く目にする事だが、みんなのことを思い浮かべて、見つけた一つ一つを持ち帰ろうと集め出すムーミンのようにはなかなか出来ないだろうと思う。その後、大変な事が起こるのだが‥。
谷のみんなに集めたものを差し出しながら、宝物を見つけることができなかったムーミンに言ったママの一言にグッとくる。
誰よりもしっかりと一人ひとりを見つめているムーミンママはやはり最強です。
2023年8月19日
日本で出版される24年前にアメリカで出版され、ずいぶん前にそちらを入手して読んだ。漸く日本語版を見つけ我が家に迎えた。数年ぶりで読み、人と人との出会いが、その後の人生を大きく左右することを改めて感じながら、確かに難しさを覚えるが、関わる人の人格を受け止める姿勢を持ち続けることの大切さと意義を教えられた。
みんなと違うということで弾かれたり、弾くのは簡単に行われる世の中。昔も今も変わらない日常の情景。そんな中でも休まず学校に通い続ける“ちび”を動かしたものは…。皆んなの見方を変えたものは…。いろんな方向から今一度読み、自分の今の立ち位置で行動することが出来たらと思う。
2023年8月16日
- コブタの気持ちもわかってよ
- 小泉吉宏
- ベネッセコーポレーション / 1997年9月1日発売
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“いじめられたことをパパにはなしたら…”
胸が締め付けられた。同じことを自分の息子にも言ったような経験があるから。もちろん突き放すつもりで言ったわけではない、頑張れという励ます意の方が強いのだが…。人の気持ちに、側に添うことのなんと難しい事か。
“‥ボクはきもちをはきだせない。”
“‥ボクはかなしみをはきだせない。”
大人の、親の何気ない“言葉”が簡単に小さな心を端へ端へと行き場を追いやる。分かった気でいた自分が恥ずかしい。そう思ったら泪が出てきた。
2023年8月15日
“一人で生きていける”って啖呵切ったところで、ひとりじゃやっぱりむずかしいのです。“生かされている”と考えることができた時、見えるところ見えないところでいろんな支えの中に守られていることを実感できるのだと思う。歩みの真っ只中にいる時は全てが上手くいっているとは思えないけれど、人生振り返った時、良いこともそうでないことも繋がって、上手くいった、良い人生だったと言えたら最高だと思う。
誰かの支えに,守りに感謝して日々歩む事の大切さを覚えた一冊だった。
2023年8月10日
- ムーミンのともだち (講談社の創作絵本)
- 松田素子
- 講談社 / 2008年8月12日発売
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ムーミンたちも冬眠することを今になって知りました。
冬の間、スナフキンは南の国へ旅に出て春まで戻りません。しばらく寂しくなります。その寂しい思いを引きずるムーミン…。ムーミン谷の美しい秋の動・植物の様子を通して冬の間の寒さや厳しさがやがて春を迎える備えの時である事を何となく知りスナフキンを元気に送り出す決心をします。
お別れの日の朝…。スナフキンが作った歌を歌います。ムーミンも一緒に歌います。
この歌詞に目頭が震えた。
スナフキンはいつも私に一歩踏み出す勇気をくれる。素敵な一冊だ。
2023年8月11日