侵蝕 壊される家族の記録 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2016年6月17日発売)
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本棚登録 : 565
感想 : 54
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子供を巧みに使ってある一家に入り込み、いつの間にかその家庭を崩壊し乗っ取っていく恐怖の寄居虫女。平凡な女子高生の皆川美海の家に、その女はやって来る。美海の家族は、いかにして『侵蝕』されていくのか…。

真っ白のロングワンピースに、肘まである白レースの手袋、白フリルが満載のポシェット、そしてもちろん靴下だってホワイトという、これだけでもだいぶホラーな出で立ちなのに、年齢不詳なまでの厚塗り(白塗り)メイクだって言うんだから、怖すぎます。
しかも皆川家が『侵蝕』されていく途中の寄居虫女が憎たらしいったらありゃしない。自分の家なんだから、こんな奴ら蹴散らしちゃえよ!と思いながらも、先が気になって一気読み。角川ホラー文庫だったけど、生きてる人間が1番怖いのかもしれません。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 長編
感想投稿日 : 2019年9月11日
読了日 : 2019年9月11日
本棚登録日 : 2018年9月16日

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