"牙を剥いた八岐大蛇の顔が視野いっぱいに広がった。
三人は目を瞑り絶叫した。
いつまでも絶叫が続いた。
三人とも、さすがにこれほど絶叫が続くのは妙だと思った。
ついに息が続かず、絶叫が途絶える。
ユリコは息継ぎをして、また絶叫を始めた。
ブキチは恐る恐る目を開いた。
目前三メートルのところに八岐大蛇の顔が迫っていた。
だが、その位置からは前に進むことができないようだった。全身が激しく振動し、表皮が波打っている。
「二人とも目を開けてください!さあ、逃げましょう!!」"[p.259_SRP]
前半はけっこうぐろねちょと。
「プロローグ」
「透明女」
「ホロ」
「少女、あるいは自動人形」
「攫われて」
「釣り人」
「SRP」
「十番星」
「造られしもの」
「悪魔の不在証明」
「エピローグ」
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
文庫本
- 感想投稿日 : 2015年8月27日
- 読了日 : 2015年8月27日
- 本棚登録日 : 2015年8月27日
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