肉のない日―あるパキスタンの物語

  • みすず書房
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感想 : 2
5

パキスタン人の父とイギリス人の母をもつ筆者の半自伝的ストーリー。現在は、アメリカ在住の英文学者として、帝国主義と文学などを論じているよう。ああ、そういえば、パキスタンはインドから独立したのだった…と思い出して、我ながら鈍感だなーと思ったり。政治に情熱を燃やす父、静かに順応していこうとする母、偏屈な祖母、姉、妹、弟、そしてイギリスへと去っていった兄との関係やその回想が、時間を往還するように描かれる。風景や熱気を帯びた空気感を感じることもできて、訳も読み易く、回想がもつループに引き込まれる。興味深いし、読後に「なにか」が残る良書だと思う。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ジェンダー・セクシュアリティ
感想投稿日 : 2006年10月2日
本棚登録日 : 2006年10月2日

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