古典とはいえ比較的平易な文章。歌が多く、叙情を思いながら読まなければただの文章になる。
十六夜日記は京都から鎌倉の旅情を記しているが、そこの文章や歌には必ず家のある京都や家族への思いがある。訴訟のために自ら赴く行動力と歌への造詣のマッチ具合が面白い。そういや大井川は私も水の少ないときしか知らないなぁ。
夜の鶴は歌に対する注意点が短い段落で書かれているもの。元々表に出す予定ではなかったものだということがわかるような文章。
どちらも章ごとに訳文、注釈、解説の順で載っているのでするすると読みやすい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2006年12月29日
- 読了日 : 2018年1月10日
- 本棚登録日 : 2006年12月29日
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