成城石井はなぜ安くないのに選ばれるのか?

著者 :
  • あさ出版 (2014年6月24日発売)
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見た目が必ずしも味につながるとも限りません
赤牛の肉はサシがほとんど見えない
でも脂が少ないわけでなく
種類とえさが違うんです
自信をもって赤牛を売ります

顧客のいろんな好みに応えるために
肉の個性を出していく
(p36)

成城の始まりは都内屈指の高級住宅街
世界でいいものを見てこられた目の肥えた方々の
視線にさらされ続けてきた
食も本物志向
高くていいものは当たり前
それをいかにお値打ちで出せるか
商売としてはこれが問われたわけです
どうやって応える
どうやって考え続ける
(p27)

各店舗には
肉の知識を持つ担当がいて
熟成させて
一番の食べごろの状態のときお客様に提供
(p38)

成城石井は値段が高い
と言われることもあります
ただストーリーをきちんとお伝えして
こだわった生産者がいて
それを理解して
こだわって売ろうとする私たちがいて
それでも本当に高いんでしょうか?
ということは問うてみたいんです
成城石井のお客様はそれをご理解くださっている
(p43)

本当においしいものを提供する
それが一番大事
おいしいものを食べちゃうと
もう戻れないんです
お客様が増えたということは
それだけ
おいしいものを求める人が増えてきたということ
(p44)

成城のお客様に
肩肘の張ったコミュニケーションに
ならないよう
お客様が見ておられるような世界を
従業員に見せる取り組みもありました
サービスをされる側になって
初めてわかる求められるサービス
を知ろうという努力
(p51)

小売りで結果を出そうとすると
簡単なことは
安いものを並べること
それなりに売れるが短期的にはです
結果は出ても信頼を失ってはダメです

当たり前のことを
当たり前にすることが
どれほど難しいか
商売の基本であるにも関わらず
認識している人は少ないのではないんでしょうか?
だから
基本がしっかりできるよう
数値化して追いかけていく
毎日それをやり続ける
できないとわかっているからこそ
できる仕組みを考える
(p69)

産地を季節にずらしていくことで安定供給
日本列島を横断しながら
有機野菜を仕入れていく
(p82)

バイヤーは世界に出張
戻ってきたら報告会で
SABCの4段階で評価

自分の家族や子供に食べさせたいか
安心安全のこだわりが
これ程高まっているという中
果たして世の現状はどうか
(p110)

安かろう悪かろうに
人々は疲れてしまった
ちょっといいものが欲しい
特別変わったもの
そんな時に成城石井(p121)

スタンスは過去と全く変わっていない
変わったのは世の中で
周囲の小売りは簡単には追いつけない

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2016年6月18日
読了日 : 2015年11月7日
本棚登録日 : 2015年10月17日

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