友人に薦められた本。
これは、星が5つでは足りない。
挟まれた付箋紙の数がそれを物語っている。
以下、ネタバレ
「選べるからなのだ。選べるから、死ではなく、生を選ぶ。理由のないこの決断が、すべての善きことをこの世に作るのだ…そうだ、理由もなく生を選ぶ。それだけがこの世の善を生み、善を支える。」
「生きていくことの苦しさと、生きていることの苦しみは違うのだ」
「信じる」ということは、隠すことに過ぎない。<神>は永遠の夜なのだ。
「理解できないことが許せないとき、人は信じる。信じていることを忘れたとき、人は理解する」
「自分が自分であること、自分がいまここに生きていること、それを
受け容れたい。ただそれだけの欲望が答えを求めるのだ。
そしてこの欲望だけが、生きていることの苦しみなのだ」
「他人に欲望されることで、自分を支え、生きていることを受け容れる」
「この世にたった一つしか無いものは、だから大切なものなのか、だから
無意味なものなのか、どちらだと思う?…本当に一つなら無意味だね。
…でも、その一つが自分だと無意味とは思えない。だから人は苦しいのだ。」
「大切なのは答えではなく、答えがわからなくてもやっていけることだと、
彼はどこかで感じたのだ。」
「生きる意味より死なない工夫だ」
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2012年2月19日
- 読了日 : 2012年2月19日
- 本棚登録日 : 2012年2月19日
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